九州考古学会北九州大会資料集 小倉城と九州の近世城郭

九州考古学会北九州大会資料集 小倉城と九州の近世城郭
発行:九州考古学会
発行日:2005年7月23日
ページ数:54P
編集:九州考古学会北九州大会実行委員会
定価:1,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
2005年7月24日に北九州市立自然史・歴史博物館で開催された九州考古学会大会の資料集です。日頃の研究成果の発表の場ということで、内容も発掘調査などを中心に専門的です。モノクロページはよいとしても、コピーの域をでない粗さが目立つのは残念です。 続きを読む 九州考古学会北九州大会資料集 小倉城と九州の近世城郭

京都市文化財ブックス第20集 京の城 -洛中洛外の城郭-

京都市文化財ブックス第20集 京の城 -洛中洛外の城郭-
編集・発行:京都市文化市民局文化部文化財保護課
発行日:2006年3月1日
ページ数:71P
定価:1,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本冊子は、これまでの文化財調査の成果から、永きにわたって王城の地であった京都に築かれてきた城郭を『京の城』と題して、発掘調査資料を中心に紹介するものです。」
フルカラーで京都市(平成合併後)の城館跡を市民に向けて紹介する冊子。一般的な城館だけではなく、寺院僧坊や土居や堀で囲まれた遺跡も対象としている。説明は簡潔で詳細といえない部分もあるが、発掘調査時の写真は現在見ることができない場所のものであり貴重であろう。市内城郭の遺跡地図が付いているともっと良かったのだが。
郵送販売をご希望の方は,京都市情報公開コーナーまでお問い合わせください。現金書留で送料290年を追加して送金すると送られてきます。
京都市文化財保護課発行出版物ホームページ

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資料青梅市の中世城館跡

資料青梅市の中世城館跡
発行:青梅市教育委員会
発行日:1990年3月31日
ページ数:224P
編集:青梅市郷土博物館
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本報告書は、東京都青梅市が昭和55年4月1日から56年3月31日、及び昭和63年4月1日から平成元年3月31日までの2期にわたって青梅市中世城館調査団に委託して実施した中世城館趾の調査結果をまとめたものである。」
モノクロページのみであるも、参考文献を多数参考にしながら、各城丹念にその構造と歴史を記述している。中世城館ということで、全国的にメジャーとは言えないが、多摩地方の中世城館を調査するのであれば持っていても良い一冊であろう。巻末の田中氏の鳥瞰図イラストもなかなか美しい。
本書は、青梅市郷土博物館に郵送で申し込むこともできます。その場合は3000円分の定額小為替(手数料300円)と340円分の切手を送ります。随分前の書籍なので新本とはいえ、箱には経年シミが出てきていました。
青梅市郷土博物館 刊行物ホームページ

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国指定史跡怡土城跡 前原市文化財調査報告書第94集

国指定史跡怡土城跡 前原市文化財調査報告書第94集
編集・発行:前原市教育委員会
発行日:2006年3月31日
ページ数:110P+図版24P+付図2枚
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「怡土城は前原市と福岡市とが境を接する高祖山西斜面一帯に築城されました。その築城に関して『続日本紀』には天平勝宝8年(756)6月から神護景雲2年(768)2月までの約12年の歳月を要したことが記されています。この怡土城の所在する高祖山は自然遊歩道が設置され、軽登山のメッカとして市民に親しまれています。自然遊歩道は怡土城の土塁上に設置されているために、現時点におきまして、計6ケ所の礎石群を見学しながら登山することができます。さらに高祖山の頂上部には中世の『高祖城』も所在し、古代のみならず中世の石塁・礎石なども堪能できます。本書は昭和47年から現在にいたるまでの怡土城に関する主な発掘調査の成果を整理したものです。」

書評:
朝鮮式城郭の怡土城の単年度の発掘調査報告書ではなく、これまでのすべての発掘調査を整理したもの。怡土城に関する調査のすべてを把握できます。本書は、伊都国歴史博物館で購入することができます。同ページには、平成11年度秋季企画展示図録「怡土城とその時代」、前原市文化財報告書 第85集「高祖城」も販売されていますが、現時点では品切状態でした。郵送の場合は、代金を現金書留か郵便小為替で送り、冊子小包着払いで送料360円となります。
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太陽コレクション城下町古地図散歩4 大阪・近畿[1]の城下町

太陽コレクション城下町古地図散歩4 大阪・近畿[1]の城下町
出版社:平凡社
発行日:1996年10月初版
ページ数:168P+特別付録「貞享四年新撰増補大坂大絵図」
定価:2,718円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
近畿の13の城下町に関して古地図と現在(発行当時)の地図を対比しながら古地図を楽しむという趣旨の本である。城郭や城下町が好きな人、古地図が好きな人は楽しめます。
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松本城の歴史 資料No.11

松本城の歴史 資料No.11
編集・発行:日本民俗資料館・松本市立博物館
発行日:1989年3月28日
ページ数:105P
定価:1,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「本書は昭和60年10月5日から11月10日まで開催された『松本城の歴史展』の展示解説書をもとに新たに解説および図版を収録し、作成したものである。」

本書は、市民向けに松本城をめぐる歴史を解説したものである。写真・系図・年表と松本城に関する資料集のような構成である。本書は、松本市立博物館で購入することができる。
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倭城の研究 創刊号 -特集 巨済島の倭城-

倭城の研究 創刊号 -特集 巨済島の倭城-
編集・発行:城郭談話会
発行日:1997年7月31日初版、1999年5月29日改訂版
ページ数:148P+図版10P
定価:2,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
「倭城は16世紀末の日本軍の朝鮮侵略の橋頭堡として築かれたもので、日本側はこの事件を、20世紀の朝鮮植民地支配の前史に位置付けて、日韓両国民の友好のためにも、厳しい自戒の念と共に対さねばならないものであるが、4世紀の年月を経て遺されてきた遺構自体は、避けては通れない過去の歴史的記念物であり、特に城郭史研究上の史料的価値の高い遺跡である。」

書評:
城郭談話会の「倭城の研究」第一号。5号まで発行されて止まっているが、本書が記念すべき創刊号である。現地の写真と縄張図により、研究書のような体裁となっている。2号以下は岩田書院で購入できるが、本書のみは品切状態であった。偶然「北九州中国書店」のほうで入手することができました。
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古城・名城をエピソードで探る 日本の城事典

古城・名城をエピソードで探る 日本の城事典
出版社:三省堂
発行日:1984年4月初版
ページ数:284P
監修:南條範夫
定価:980円(当時) 絶版
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
よくある城を紹介する事典。紹介されている城が最も歴史の表舞台に立った出来事を中心に掲載されており、現在主流の構造・縄張りについてはほとんど触れられていない。その辺は題名に「エピソードで探る」とあるとおりである。安ければおすすめ。
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東海道五十三次の宿場の中から 東海道の城下町展Ⅰ

東海道五十三次の宿場の中から 東海道の城下町展Ⅰ
編集・発行:豊橋市二川宿本陣資料館
発行日:2004年10月2日
ページ数:72P
定価:800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「本図録は、平成16年10月2日から11月14日まで開催される豊橋市二川宿本陣資料館企画展の図録です。」

城絵図と古写真がカラーで掲載された図録は見ていて楽しい。2006年2月にⅡ集が販売されているようだが、Ⅰ集である本書は品切である。
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高山城総合学術調査報告書

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発行:財団法人金森公顕彰会
発行日:1988年9月
ページ数:28P+折り込み付図9枚
編集:文化環境計画研究所
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「財団法人金森公顕彰会は、昭和58年設立以来、金森長近公銅像の建立をはじめ、高山城に関する資料収集、調査報告書の発刊、『飛騨金森史』の刊行など多岐にわたる事業を推進してまいりました。このたび、名古屋工業大学・内藤昌博士のご努力により、今まで明らかにされていなかった高山城本丸部分の様相が解明され、復元模型も立派に完成されました。それによると、高山城は自然の地形に合わせた不整形な本丸を築き、御殿と天守を接合した梯立式の珍しい城であることが判明しました。」

天守本丸御殿の模型復元までの過程を解説している。昨年までは高山市のホームページで購入できたがいつの間にか品切となったようだ。今のうちと古書で購入した。
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