大分の中世城館 第四集 総集編 大分県文化財調査報告書

大分の中世城館 第四集 総集編 大分県文化財調査報告書
編集・発行:大分県教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:258P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、県教育委員会が文化庁の補助を受け、平成7年度から平成15年度の9か年にわたって実施してきた『中世城館等発掘調査事業』の調査報告書です。平成7年度から6か年間は、中世城館に関する古文書調査と現地での分布調査や縄張り図等の作製を中心に行い、その成果として平成13年度に『大分の中世城館』第1集『文献史料編1』を、平成14年度には第2集『文献史料編2』と第3集『地名表・分布図編』を刊行し、本年度は最終的なまとめとして本書第4集『総論編』を刊行いたします。9か年におよぶ分布調査等から、大分県には569か所の中世城館の存在が明らかになりました。本書はその中から特に重要と考えられる城館152か所について、縄張り図等を活用して詳述したものです。」
大分県中世城館調査報告書は全4冊と別冊索引があります。残念ながら市販されていないようですが、全国の県立図書館には寄贈されているようです。本書は、入手できなかったので図書館で借りて一部コピーを所有しています。


[目次]
第1章 序論
 1.調査の経過
 2.調査の方法
 3.調査体制
第2章 城館詳説
 1.県北部の城館
 2.県中部の城館
 3.県南部の城館
 4.県西部の城館
第3章 考察
 1.大友氏の領国経営と城郭
 2.戦国期の宇佐下毛地域と城館 -16世紀後半を中心に-
 3.城郭構成要素の変遷 -城郭編年のための基礎作業-
第4章 特論
 1.飯沼賢司 「寺と山城」
 2.小島道裕 「戦国期城下町としての豊後府内と臼杵」
 3.千田嘉博 「大分県における戦国期城郭の特徴」
 4.宮武正登 「高良山陣所群に見る大友氏関連城郭の構造的特質」
第5章 総括 ~大分県における中世城館の位置づけ~
おわりに