歴史の道標 若林喜三郎先生追悼集

歴史の道標 若林喜三郎先生追悼集
編集・発行:若林喜三郎先生追悼集刊行会
発行日:2000年8月25日初版
ページ数:267P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「若林喜三郎先生は平成11年12月25日、92歳をもって逝去された、その訃報は正月が明けてから堅子夫人からのお手紙で知らされた。それには脳梗塞の発作により苦しみもなく旅立たれたこと、葬儀も済まされたので香典などの気遣いの要らぬことなどが書き添えられていた。いかにも若林御夫妻らしいお心づかいであるとは思ったものの、われわれの弔意の表しようにとまどうことでもあった。そこで、かって金沢大学教育学部で学恩を受けた教え子の方々を中心に相談した結果、先生への思い出を込めて、学恩に感謝し、御人柄を偲ぶ文や棒呈論文を書いて御霊前に捧げ、ご冥福を祈る気持ちを表したいと決まったのである。」
石川県の各市町村史や多くの郷土関係著書がある若林喜三郎先生の追悼集です。偶然市内の古書店で見つけたので購入しました。


[目次]
第一章 若林喜三郎先生遺構
 「マリヤ・ルーズ号事件」とその派生問題
 十津川村・中利助日記抄
 私の大阪生活昔語り
第二章 追悼文
 隊長殿
 不肖の弟子からの別辞
 若林先生のお陰
 戦争と平和のはざまで
 若林喜三郎先生を偲んで
 若林先生と民俗学  ・・・ほか
第三章 論考・史料紹介
 珠洲・鳳至両郡界定書の一考察
 永光寺の大改修と山岡鉄舟
 北陸三県の日本酒銘柄
 史料紹介 足軽資料館の介錯文書
 寛正四年十二月河北郡山方村々百姓ら金沢参集事件について
 宮腰町中山家屋敷地の測量技法
 廃藩置県と藩債のゆくえ
 石州学派安永九年の「申定」の一考察
 近世後期・北関東における農村奉公人の特質
第四章 遺族の追想
 見送る約束
 父との五十年
第五章 著作目録・略歴
 著作目録
 略歴