恐竜はなぜ鳥に進化したのか 絶滅も進化も酸素濃度が決めた

恐竜はなぜ鳥に進化したのか 絶滅も進化も酸素濃度が決めた
出版社:文藝春秋
発行日:2008年2月初版
ページ数:365P
著者:ピーター・D・ウォード
訳者:垂水雄二
定価:2,238円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「地球が誕生して以来、酸素濃度が一定であったことはなかった。高酸素の時代に爆発的に繁栄した動物も、低酸素の時代に一匹残らず消えていく。生命6億年の一大盛衰史を酸素濃度の変動から解き明かす、新しい進化仮説の誕生!」
原書は「Out of Thin Air」(薄い大気のなかから進化した)という題であることを考えると、本書の題名は実に巧妙である。恐竜好きなら恐竜が鳥に進化したことは知っているがその原因となれば読みたいに違いない。本書の大部分は酸素濃度が進化に影響を与えたことについての論文なのだが、原文の面白さと訳者の力量でどんどん読み進めたくなります。
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[目次]
第1章 哺乳類の呼吸とボディ・プラン
第2章 地質年代における酸素濃度の変化
第3章 カンブリア紀大爆発はなぜ起こったのか
第4章 オルドビス紀 -カンブリア紀爆発の第二幕
第5章 シルル紀=デボン紀 -酸素量の急上昇が陸上進出を可能にした
第6章 石炭紀=ペルム紀初期 -高酸素濃度・火事・巨大生物
第7章 ペルム紀絶滅と内温性の進化
第8章 三畳紀爆発
第9章 ジュラ紀 -低酸素世界における恐竜の覇権
第10章 白亜紀絶滅と大型哺乳類の台頭
第11章 酸素の未来を危ぶむべきか?