歴史の道調査報告書 第五集 信仰の道

歴史の道調査報告書 第五集 信仰の道
発行元:石川県教育委員会
発行日:1998年3月31日
ページ数:162P
編者:石川県教育委員会
定価:2,000円(5%税込) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「南北に細長い石川県は、能登・加賀・白山ろくの三地域に大きく分けられます。各地の生活や文化は『道』によって結ばれ、それまで『点』であった地域が道によって線で結ばれます。結ばれる目的は、物資の流通・人の往来・文化の交流など様々ですが、信仰の普及も大きな要素です。特に加賀の『霊峰白山』や、能登信仰の拠点『石動山』などの山岳信仰は、伝播や修行のため多くの道を残していますし、遺物もたくさん残っています。また、羽咋市の永光寺と門前町の総持寺を結ぶ峨山道は、ひとりの僧が約650年前に往来したと伝承される道として特筆されます。石川県教育委員会では、平成四年度から歴史の道調査事業に着手し、今回は前述したような信仰の道を取り上げます。」
石川県の白山と石動山に続く道を収録している。現在すでに売り切れの状態であるが、発行部数も少ないため古書の出回りも少ないようである。図書館で借りて、一部コピーを所有している。


[目次]
第一章 調査事業の概要
第二章 白山禅定道
 第一節 白山信仰の展開と禅定道の成立
 第二節 加賀禅定道
 第三節 越前禅定道
 第四節 美濃禅定道
第三章 石動山道
 第一節 石動山信仰の展開と登山道
 第二節 二宮道(二宮から石動山)
 第三節 多根道(石動山から七尾)
第四章 特論
 第一節 峨山道
 第二節 鵜祭の道
 第三節 能登国三十三観音巡礼の道
 第四節 加賀・能登における念仏行者の足跡 -近世後期の徳本・義賢行者名号塔から-
 第五節 白山禅定道をめぐる民俗・伝承 -越前側登山口一ノ瀬の移り変り-
 第六節 白山・石動山を中心とする美術工芸品
 第七節 白山道の町並み
第五章 資料
 一 指定文化財一覧
 二 沿道の公開施設
 三 文献一覧
 四 地図