木舟城シンポジウム 戦国の終焉 よみがえる天正の世のいくさびと

木舟城シンポジウム 戦国の終焉 よみがえる天正の世のいくさびと
編集・発行:福岡町教育委員会
発行日:2002年11月29日
ページ数:29P
定価:1,000円(5%税込) (2009/8/29更新)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今から416年前、木舟城は大地震に見舞われ、前田秀継城主夫妻が落命する悲劇の舞台となったお城として有名です。時には『幻の城』とも形容されることがあった木舟城ですが、能越自動車道建設に伴う発掘調査によって城下町が次々と発見されたことで城を取り巻く状況が一変しました。幻が実体を持ち始めたことで木舟城は衆目を集めるところとなり、町では埋蔵文化財担当の専門職員を採用し城の実態解明を目指して『木舟城跡調査検討委員会』を発足させました。継続的な調査研究の結果、2002年には城の範囲確認という初期の目的を達成し、その成果は報告書にまとめられています。シンポジウムでは、そうした調査成果を広く公開するとともに、様々な視点から木舟城に迫ります。」
本書は2002年11月30日に福岡町総合町民センターで開催されたシンポジウム資料の解説図録です。当日配布されたものか販売されたものか分かりませんが、運よく古書で入手しました。ページ数は少ないですがフルカラーで写真や発掘成果、復元推定図などが掲載されています。木舟城の地滑り痕跡の写真もカラーで掲載されており貴重です。


[目次]
1.木舟城へのいざない
2.戦国の城を読む
3.戦国の城と城下町の解明 -木舟城と石黒氏の興亡-
4.木舟城のすがた
5.木舟城の城下町
6.天正大地震と城下町 -長浜町遺跡-
7.木舟城の地震考古学
8.越前一乗谷

「木舟城シンポジウム 戦国の終焉 よみがえる天正の世のいくさびと」への2件のフィードバック

  1. 先日書き込みをしようとしたらうまくいかなかったのですが、当方のミスではなかったようですね。
    貴重な歴史本の紹介、いつも楽しみに拝見しています。
    ところで、「福岡県教育委員会」の「福岡県」は、「福岡町」(現高岡市)の入力間違いですね。

  2. いつもご覧いただきありがとうございます。ご指摘のとおりでした。自分では「町」と入力していたつもりだったのですが、木舟城は3度ほど見に行きました。岐阜県の帰雲城とともに地震により崩壊した木舟城の歴史は隣県に住む者としても非常に興味あります。今後ともよろしくお願いします。

コメントは停止中です。