日輪城(恒吉城)跡 急傾斜崩壊対策工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 第1次調査

日輪城(恒吉城)跡 急傾斜崩壊対策工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 大隅町埋蔵文化財発掘調査報告書20
編集・発行:鹿児島県大隅町教育委員会
発行日:2000年
ページ数:54P+図版25P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「日輪城(恒吉城)は大隅町恒吉に所在する山城です。恒吉地区には現在県内最古となった石橋である太鼓橋をはじめとする貴重な文化遺産が多く残り、住民の方々の文化財に対する関心も多大なるものであります。この地域の台地は、姶良火山の爆発による火砕流であるシラスによって構成されているため侵食に弱く、日々崩落の危険にさらされております。日輪城(恒吉城)跡付近も例外ではなく、貴重な人命を守り、同時に文化遺産の重要性を認識するため、防災工事とこれに伴う埋蔵文化財発掘調査を実施することになりました。調査の範囲は城のごく一部ではありましたが、本文にもありますとおり多くの遺構がみつかり、実態が不明瞭であった日輪城(恒吉城)跡の姿がおぼろげながら見えてまいりました。」

書評:
防災工事に伴う発掘調査であるが、炉状遺構がたくさん出ている。付図は発掘調査地図の拡大版です。炉状遺構について周辺城跡との比較がされています。

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[目次]
Ⅰ 歴史的位置と環境
Ⅱ 調査経過と組織
Ⅲ 調査の内容
 1.調査区の配置と周辺地形
 2.第1調査区の調査
 3.第2調査区の調査
 4.第3調査区の調査
 5.第4調査区の調査
Ⅳ 調査のまとめ
 1.調査区周辺の景観変遷について
 2.遺物よりみた各段階の年代
 3.表採遺物について
 4.鉄砲玉について
 附論 炉状遺構についての一試論
Ⅴ 総括
遺構略測図
遺構番号一覧
出土遺物一覧