正統派史家と郷土史家の対決 稲葉城・落城年代考

正統派史家と郷土史家の対決 稲葉城・落城年代考
発行:岐阜城歴史同好会
発行日:1969年8月初版
ページ数:107P
著者:郷浩
定価:300円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
稲葉城が落城したのは永禄十年ではなく永禄七年という持論を証明しようとした元岐阜城館長郷浩氏の最初の著作。著者の独特の語り口に引き込まれる。歴史にはいろいろな側面があるのだと感じ取って下さい。
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[目次]
第一編 岐阜県史編集会議に対する公開質問状関係
 一、稲葉山城の沿革史
 二、永禄七年落城を主張する動機と経過
 三、濃飛領国通史の七項目
 四、永禄十年説の誕生と経過
 五、岐阜県史編集会議に対する質問状
 六、中島文書の解説
 七、中島文書の前後をめぐる寸描
 八、甫庵太閤記およびその解説
 九、信長公記の解説
 一〇、甲陽軍鑑の誤解
 一一、半兵衛と信長とは別行動した
 一二、落城と制札とは関係ない
 一三、勅使下向は一回ではない
 一四、甫庵信長記は誤伝ではない
 一五、岐阜落城に関する最後の公開質問状
 一六、織田信長は二人いたか
 一七、十年落城説と郷土史の矛盾
 一八、河野島について
 一九、世論とマスコミの批判
第二編 東京大学史料編纂所に対する陳情関係
 東京大学史料編纂所へ陳情
 史料綜覧の疑義
 馬は元の馬主へ返せ
 正統派史家と郷土史家の対決
第三編 奥野高広博士著「織田信長文書の研究」に対する批判
 織田信長文書の研究・批判
第四編 結論
 十年落城説は盲目的史観
 其の他、写真、年表、略図など