日本の遺跡27 五稜郭 幕末対外政策の北の拠点

日本の遺跡27 五稜郭 幕末対外政策の北の拠点
出版社:同成社
発行日:2008年5月初版
ページ数:186P
著者:田原良信
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「箱館戦争の舞台となった五稜郭は、軍事要塞ではなかった−。軍事的要因よりもライフラインを充実させた政治的な中心地・五稜郭の真の姿を再考する。最新の発掘データをふまえ凝縮した、遺跡の総合ガイドブック。」
同成社の日本の遺跡シリーズは前号に引続き城郭がテーマとなりました。発掘調査を元に構成された内容は少し難しいところもありますが、最新の発掘成果に触れられる貴重な機会を提供してくれます。
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[目次]
Ⅰ 五稜郭の概要
 1 五稜郭の位置
 2 五稜郭の構造と規模
Ⅱ 五稜郭の沿革
 1 五稜郭築造と函館奉行所
 2 激動の函館戦争
 3 函館戦争終了後の五稜郭
Ⅲ 五稜郭関係の資料調査
 1 資料調査の経緯
 2 五稜郭築造平面図資料
 3 五稜郭内函館奉行所庁舎写真
 4 五稜郭関係記載の文献史料
Ⅳ 五稜郭跡発掘調査の経緯
 1 試堀調査の開始と発掘調査場所の確定
 2 五稜郭跡遺構確認発掘調査の実施
Ⅴ 五稜郭の発掘調査成果
 1 函館奉行所庁舎建物跡遺構
 2 付属建物跡遺構
 3 付設の工作物跡
 4 函館戦争の関係遺構
 5 発掘調査で出土した遺物
 6 地上遺構の構造確認
Ⅵ 五稜郭跡の復元整備に向けて
 1 始められた整備計画
 2 奉行所の復元をめざして
 3 決定した整備内容と活用の方向性
Ⅶ 五稜郭とヨーロッパの城塞都市
Ⅷ 五稜郭関連の遺跡
 1 五稜郭の鎮守府「東照宮」
 2 東照宮を守備する台場「四稜郭」
 3 松前藩の函館港湾警備「戸切地陣屋跡」