「金海表・・・・」の古文書をめぐって

「金海表・・・・」の古文書をめぐって
編著者・発行:島野譲
発行日:1992年3月31日
ページ数:21P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大阪府茨木市清水の浄土宗佛光山無量院朝日寺の『ふるま』の下張りから、豊臣秀吉の朝鮮出兵にかかわる古文書の断片が発見された。この文書をめぐって様々な事が推察されるが、特に後欠のものだけに、実に残念な惜しい文書であると同時に、この文書の持つ全貌の推察が極めて難解である。しかしながら、文面から歴史的な当時の状況を思い起こさせるものとして、貴重な文書ではないだろうか。ただ、朝鮮出兵(侵略)にまつわる内容だけに気は重いが、先人の反省と、ひとつの歴史という上にたって見極めることが必要と考え、そういう意味からこの文書について、検討分析し推察してみようとするものである。」
「金海表」とは、朝鮮の南部で日本に一番近い対馬の向かい側で、慶尚南道にあった金海(きへむ)城を中心とした付近のことだそうで、日本軍が朝鮮と戦った場所であるようです。


[目次]
朝日寺の写真
古文書原文・釈文
文書出処の背景
朝鮮役陣立表
文書のあらまし
朝鮮役築城図と蔚山城の戦い要図
正文か案文か
文書の年代
豊臣秀吉朱印状
文書の差出者
秀吉と関係者の肖像
あとがき
参考文献
豊臣秀吉関係系図