伊勢松坂城及び其の城下町

伊勢松坂城及び其の城下町
編集・発行:飯南多気郷友会
発行日:1933年9月15日
ページ数:36P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今日三重県の都市として、最も輝かしかるべき未来を持っているものは、松阪市である。松阪は元来松坂城の城下町として建設されたものであるが、後にはそれが商業都市として、目ざましい活躍を為すに至った。ただこの光栄ある大松阪市の基礎が果して何人によって築かれたかということになると、今日の松阪人の多くは、存外無関心であるらしい。偉大なる未来を有する松阪人は、市制施行の祝福すべき日に当り、須らく頭を回らして、自己の市の古へを顧るだけの心の余裕を持たなければならない。」
戦前の古い本である。松阪に城下町が開けた経緯を書いている。旧字体もあって読みづらいところもあるが、当時の貴重な写真も巻頭に4枚収録されている。表紙はご覧のとおり汚れているが、松阪市の歴史を知る上では、貴重な本ではなかろうか。


[目次]
一、松阪の誇
二、松阪の生みの親蒲生氏郷公
三、四五百の森
四、参宮街道の要衝保曽久美
五、松ヶ島城
六、氏郷公の松坂築城
七、松坂城の規模
八、松坂城下町の建設
九、城下町に於ける財界の中心勢力
一〇、近江商人の血を承けた伊勢商人
一一、松坂城下町の限界と其特色
一二、松坂城下町に下せる蒲生氏の掟
一三、松坂城下町に対する氏郷公の都市政策
一四、近江日野城下町の掟
一五、松坂築城の側面史料
一六、松坂城下町の出現による主要道路の変遷
一七、南勢に於ける経済中心の移動
一八、伊勢商人の発祥地
一九、蒲生氏以後の松坂
二〇、若き都市松阪のために
附言