「魏志倭人伝」の世界 吉野ヶ里遺跡展

「魏志倭人伝」の世界 吉野ヶ里遺跡展
編集・発行:朝日新聞西部本社企画部
発行日:1989年9月9日
ページ数:206P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「工業団地造成のために3年前から事前発掘調査を進めてきました定兼神崎郡神崎町と三田川町にまたがる『吉野ヶ里遺跡』は、全国最大の環濠集落であることが判明しました。そこからは2,000基におよぶかめ棺や物見やぐら、高床建物、高床倉庫、竪穴住居などの跡のほか、墳丘墓からは有柄頭飾銅剣、ガラス製管玉などが発見され、『魏志倭人伝』に紹介されている邪馬台国時代の生活をかいまみせました。この大発見のニュースが全国をかけめぐって以来、吉野ヶ里には、一般公開中の約3カ月間に100万人を超す人たちが全国から押しかけ、古代へのロマンをかきたてています。本展は、模型や出土品によって弥生時代の吉野ヶ里を再現して弥生人の生活などをお伝えするために企画したものです。」
1989年9月9日から10月29日まで、東京古代オリエント博物館、福岡県立美術館、奈良県立橿原考古学研究所付属博物館と巡回展が行われた展示(主催:佐賀県教育委員会、日本放送協会、朝日新聞社)の解説図録です。遺構や遺物の写真も鮮明できれいです。吉野ヶ里の今までの発掘調査の様子もよくわかります。現在は史跡公園として整備されている現場の整備以前の様子もわかりますよ。


[目次]
吉野ヶ里の戦い
吉野ヶ里と「国」・「王」
吉野ヶ里の生活
吉野ヶ里の祭り
帯方郡から倭国へ
「魏志倭人伝」と考古学
その後の吉野ヶ里
これからの吉野ヶ里
吉野ヶ里の戦い 佐原眞
吉野ヶ里と「国」・「王」
吉野ヶ里の生活と祭り
吉野ヶ里の人骨
「魏志倭人伝」と考古学
韓国から見た吉野ヶ里遺跡
年表
出品目録
「魏志倭人伝」の訳文と解説