武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書

武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書
出版社:新潮社
発行日:2003年4月初版
ページ数:223P
著者:磯田通史
定価:680円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルを開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題・・・・など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。
発売された当時、地元金沢ではとても話題なった本です。古文書を現代に当てはめて解釈し紹介するという視点が珍しい。
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[目次]
はしがき 「金沢藩士猪山家文書」の発見
第一章 加賀百万石の算盤係
第二章 猪山家の経済状態
第三章 武士の子ども時代
第四章 葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ
第五章 文明開化のなかの「士族」
第六章 猪山家の経済的選択