第五回企画展 「川越城 -失われた遺構を探る-」

第五回企画展 「川越城 -失われた遺構を探る-」
編集・発行:川越市立博物館
発行日:1992年3月24日
ページ数:90P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「中世に築かれた川越城は、江戸時代に入ると川越藩の政治・経済の中核として引き続いて維持され、城の拡張や城下町の整備が行われました。その規模は、本丸・二の丸・三の丸などの曲輪、3つの櫓、13の門よりなり、総坪数は約4万6千坪といわれています。このような川越城も明治維新の変革により廃城となり、その後は建物の撤去、城地の払い下げなどによりその景観を大きく変えていきました。今日、川越城のかつての姿をたどろうとしても、その全体の姿を理解することはなかなか困難です。今回、第五回企画展としてかつての川越城を文献史料、絵図、発掘出土品、遺構などを通じてもう一度探ってみようと考えました。」

書評:
本書は平成4年3月24日から5月10日まで同館で開催された企画展の展示図録です。川越城についてわかりやすくまとまっています。絵図は縮小されているものの複数点掲載されているので、城のかたちなどの比較には使えます。

[目次]
川越城の歴史
川越城の築城を探る
絵図に川越城の杉戸絵を探る
霧吹きの井戸を探る
出土品から城内のくらしを探る
城跡の移り変わりを探る
移された遺構を探る
参考資料図
展示資料目録
参考文献