城郭と中世の東国

城郭と中世の東国
出版社:高志書院
発行日:2005年11月初版
ページ数:362P
編者:千葉城郭研究会
定価:5,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は千葉城郭研究会の二十周年を総括した論文集である。この二十年は、中世東国史研究の飛躍的進展があり、城館研究にも大きな発展がみられた。新たな史料の発見と従来の研究の見直しが相次ぎ、それにともない中世史全体の底上げが図られたのである。城館も、多様な歴史資料の一つとしてようやく研究の対象と認知され、いまや城郭史学として、独立した研究分野をも形成しつつある。」
執筆している方は千葉県を中心に城郭研究をフィールドワークとしている方々なので、内容が専門的ではあるが、房総の城郭に興味のある方、城郭研究の最前線に触れたい方にはお勧めしたい。
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[目次]
第1部 権力と城郭
享徳の乱における城郭と陣所
当主の居城と前当主(または継嗣)の居城
下総西部の地域性からみた小金領形成の前提
北条氏の房総侵攻と三船山合戦
下総臼井・小弓城主原胤栄に関する覚書
第2部 地域社会と城郭
内戦の中の村と町と城
考古学からみた中世房総の城館と村・町
南関東における城館跡出土陶磁器
戦国後期の陸上交通と城郭
房総における鉄炮の導入とその与えた影響について
第3部 房総の城郭
篠本城跡とその周辺
臼井城下の変遷
下総矢作城(大崎城)と大蟲和尚
徳川将軍の御殿と御茶屋
稲村城跡の保存運動