信長の天下布武への道 戦争の日本史13

信長の天下布武への道 戦争の日本史13
出版社:吉川弘文館
発行日:2006年12月初版
ページ数:289P
著者:谷口克広
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「これまで何冊かの単行本を書いてきたが、この本は正直言って、書きやすいような書きにくいような妙な気持ちで書き進めた。それは、もう五年も前になるものの、『織田信長合戦全録』(中公新書)という本を書いていたからである。これは、その書名の通り、天下布武へと進む信長の戦争を逐一取り上げ、叙述したものであった。今度吉川弘文館から頼まれた本のテーマも『信長の戦争』。つまり、以前に書いた本と同じなのである。前の本と異なった原稿にするため、さんざん考えた末、まず、信長の戦争の括り方を変えてみた。次に、前の本ではあまり触れなかった事項を、あえて詳しくした。それでも全体的には、どうしても似たようなところがたくさんある。前の本を読んで下さった方々には、違う部分もかなりある、ということで容赦していただきたい。」
日本の歴史における戦争・内乱を採り上げ、戦争の原因・過程・被害・結果を通して、人間にとって戦争とは何であるかを考える素材を提供しようとする、吉川弘文館発行の「戦争の日本史」第13巻。本書は第4回配本となります。
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[目次]
プロローグ 信長と統一戦争
1 信長の出自と経歴
2 信長と戦争
3 信長の軍団
Ⅰ 尾張統一から上洛まで
1 尾張一国時代の戦略と戦歴
2 美濃斎藤氏との戦い
3 上洛と畿内平定
Ⅱ 元亀年間の苦闘と四方への発展
1 朝倉・浅井氏との戦い
2 信長包囲網との対決
3 将軍追放と近国の平定
4 石山合戦および一向一揆との戦い
5 武田氏との戦い
6 部将たちの平定戦
Ⅲ 「天下人」の戦い
1 天下人の城
2 石山合戦の展開と終結
3 山陽・山陰での戦績
4 北陸での戦績
5 伊賀の平定と武田氏討伐戦
Ⅳ 天下統一の挫折
1 天正十年五月の信長
2 天正十年五月の部将たちの動き
3 本能寺の変
エピローグ 未完に終わった天下統一
1 本能寺の変なかりせば
2 信長の性格と戦略・戦術