石田三成と佐和山城址

石田三成と佐和山城址
編集・発行:元彦根図書館長 史談会員 北野源治
発行日:1964年10月初版
ページ数:77P
定価:150円(当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「出生地に於ける記念碑の建設と慰霊祭に呼応して三成の居城であった佐和山城址の史蹟紹介保存運動が実現さるるに至った。編者は先年かかる史蹟が空しく古城山として忘れ去らるるを見るに忍びず、古図、古記、伝説により又実地踏査によって調べたものを一括し『佐和山城址』として小冊子を刊行し希望者に領布したが何分にも部数に限りがあり、広く其の所望に応ずる事の出来ないのを遺憾としていたが其の後是非再版をとの切なる申込もだし難く茲に題を改めて『石田三成と佐和山城址』とし親しく三成の偉績を偲ぶための資料の一部を書き上げ城址紹介保存の意味をも含めてまとめたのであるが元より文章其他至って拙なるもの、然し成るべく平易に青少年諸氏の読物として提供し聊かなりとも人情美、志気涵養の一端ともなり感奮興起の資ともならばと念願し茲に再刊した次第である。」
数少ない佐和山城について書かれた書籍です。彦根石田三成公顕彰会により同名の書が後に発刊されているようですが、内容はどれほど重複があるのか分かりません。文章は今の口語体と少し違うのでスラスラというわけにはいきません。


[目次]
石田三成公肖像
石田群霊碑
佐和山城の古図と同城址図
まへがき
一.郷土の偉人顕彰
二.三成の人となり
三.石田家の系図
四.石田三成の温情
五.賢明なりしこと
六.秀吉への忠勤
七.天下分目の関ヶ原戦
八.佐和山落城と三成の最後
九.日本武士道の表れ
十.佐和山城址、詳説
十一.初芽の局の純情
十二.三成の後裔
十三.三成の風貌と古記
十四.関ヶ原役記念祭
十五.関ヶ原古戦場と天下分目の戦を偲びて
十六.生きていた石田三成の異説
十七.佐和山城下の七不思議