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出版社:岩波書店
発行日:1975年12月初版
ページ数:519P
校注者:桜井徳太郎、萩原龍夫、宮田登
定価:2,600円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「全国の寺院や神社がその草創や沿革、あるいは霊験を強調するために作られた縁起は、日本宗教史や思想史を構成する重要な資料である。本書は、おびただしい縁起の中から、元興寺、信貴山、粉河寺、大峯・葛城・笠置、北野天神、日光山、白山、国東半島の六郷山の縁起、ならびに八幡愚童訓など、著名なもの、ローカルな色彩に富むもの合せて十三篇を撰んで一巻とし、日本人の宗教観、特に民衆の精神生活に問題を投げかけた神仏習合の思想や、修験道の思想、八幡・御霊神・霊山信仰などの民間信仰を多面的に究明する。」
原文を活字化して校注をつけてあり、読みにくい文字にはふりがなが振られていて読みやすい。しかし、縁起特有の挿絵がすべて省略されてしまっているのは残念である。

みよしほたる文庫3 柳沢吉保の実像
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発行:三芳町教育委員会
発行日:1996年3月初版
ページ数:159P
著者:野澤公次郎
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「元禄の巨星柳沢吉保、権力の中枢にあったが故に悪役に仕立てられ、今日なお虚像がまことしやかに語られている。そんな虚像に、著者渾身の力を込めて、快刀乱麻の筆致で吉保の実像を綴る。」
自治体による本書はふるさと学習の一環で作成されたものであろうが、史料に基いた歴史書となっておりお買い得である。興味ある方は柳沢文庫でも購入できます。
柳沢文庫 出版物ホームページ
大和郡山歴代城主伝
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発行:郡山城史跡・柳沢文庫保存会
発行日:1994年7月1日初版
ページ数:21P
編者:森田義一
定価:300円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
大和郡山城の城主となった人物を筒井順慶から柳沢保申まで順に簡潔に解説している。興味ある方は柳沢文庫で購入できます。
柳沢文庫 出版物ホームページ
大和郡山城天守台石垣岩石種調査報告書
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発行:郡山城史跡・柳沢文庫保存会
発行日:1983年9月1日初版
ページ数:26P+図版7P+附図1枚
編者:奥田尚
定価:700円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
「古くからこの天守台には今日土俗信仰にまでなっている”逆さ地蔵”に代表される多くの伽藍石や、伝平城京羅城門の礎石などが転用されていることで知られている。これらは周知のように興福寺など南都の古い寺社が長い歴史の間で培ってきた強い中世的特権に、新興の武士達が自らの権力を誇示するために下した大きな弾圧そのものであった。」
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真田町の遺跡 -遺跡詳細分布調査報告書- 長野県小県郡真田町埋蔵文化財発掘調査報告書第12集
史跡 高遠城跡大手門石垣 埋蔵文化財緊急発掘調査報告書
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編集・発行:高遠町教育委員会
発行日:2002年3月初版
ページ数:巻頭図版6P+43P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「これは平成13年度に実施した史跡高遠城跡大手石垣修理工事に伴い、史跡高遠城跡の現状変更許可の条件である埋蔵文化財発掘調査を実施した報告書であります。また、石垣修理工事によって埋蔵文化財が消滅する箇所もありますので、記録保存を図る目的で調査結果を集録したものです。」
書評:
一部が崩落したため緊急で調査と復旧が行われたようであるが、遺物が出土しなかったため時代特定には至らず、また時間的制約で大手のどの部位であるかも特定されなかったようだ。最近の調査報告書にはカラー写真が増えてきたが、石垣の場合色の具合がわかるカラーが、やはり分かりやすくて良い。
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塩田城 -その歴史と発掘-
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編集・発行:長野県文化財保護協会
発行日:1983年3月20日初版
ページ数:84P+図版34P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本文は文献よりみた塩田城の歴史と発掘調査の所見からみた塩田城跡とに大きく二項目にわけ、この両面から本城館跡の全容をとらえようとしたものである。前者については早くから多くの先学によって研究されており、かなりの部分が明らかになっているが、後者についてはようやく緒についたところで、今後の調査研究にまつところが大きいといえる。本書の第二編は、昭和五〇年から五二年にかけて実施した三回の塩田城跡発掘調査記録を上田市教育委員会の了解を得て、多少の修正をしながらまとめたものである。この調査は、そのまとめでも述べているとおり広大な城館跡のほんの一部の調査にすぎないので、遺跡・遺構の全体を把握するに至らず、したがって結論的なことはひかえて今後の課題としたのである。」
書評:
塩田城の三年間の発掘調査を受けて、発掘調査の総まとめに塩田城の歴史を追加して一冊としている。これ以降発掘調査はされていないようなので、現状における調査のすべてと言えるであろう。
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金沢の古城跡 金沢市文化財紀要56
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編集・発行:金沢市教育委員会
発行日:1985年3月初版
ページ数:101P+附図1枚
定価:非売品
オススメ度:★★★★☆
書評:
「城郭は、庶民の生活など当時の歴史を知る上で何よりの貴重な財産でありますが、県内における城郭の調査研究は、高尾城跡の土取り問題に端を発し、昭和45年頃から急速に進んだと言えます。昭和46年には、中世、近世における城郭、館、寺社跡が調査され、石川県史蹟カードの作成を見ました。当時の調査は、文献を基本とした所在地の確認を主とするもので、遺構の現況を明らかにした図面等の作成されたものはごく少ないものでした。それでも、名称のあがったものは金沢市内だけで160近くになりました。昭和53年には、急速に進む宅地開発、土砂採取等に対処するため松根城と朝日山城を緊急調査し、昭和54年には鷹巣城の測量調査を終えました。
今回の城郭調査は、昭和58年から着手したもので、昭和46年の調査を基礎データにしながら、城郭と城の機能を有していた館、寺社の遺構の状況、範囲、形状などを図面化することを主な作業としました。本書の作成にあたっては、現況を忠実に表現することに努めましたが、遺構の明らかでない木越三光と若松本泉寺については、小字、地名図と耕地整理前の面影を知る手がかりとなる図面などを載せることになりました。」
附図が古城の位置が分かって使いやすい。木越光徳寺と若松本泉寺については地名図が非常に参考になる。松根城、鷹巣城、高尾城については別途金沢市教育委員会から発掘調査報告書が出ているのでそちらが詳しい。金沢城は簡潔に触れてあるのみなので、後の金沢城研究調査室(現在、金沢城調査研究所)の報告書などから情報収集する必要があります。本書は購入ままならず、一部をコピーで入手した。
<2010年7月1日>
ようやく古書として入手することができた。

金沢市松根城址緊急調査報告書 金沢市文化財紀要18
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編集・発行:金沢市教育委員会、金沢市埋蔵文化財調査委員会
発行日:1979年3月初版
ページ数:58P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、金沢市松根町と富山県小矢部市内山町の県境に所在する松根城址、及び、金沢市加賀朝日町に所在する朝日山城址の緊急調査報告書である。」
金沢市による松根城と朝日山城の調査報告書。関連する古絵図や39の文献抜粋が掲載されている。購入ままならず、一部をコピーにて入手した。

<2011/1/22追記>
ようやく入手することができた。今あらためて見ると、緊急調査後に、松根城は伐採された木々が成長し最近少し再伐採し、朝日山城は民間による遺跡破壊という状況の変化があった両城の貴重な資料だと思いました。松根城は市史跡として整備されましたが、朝日山城は民有地のままなので、写真が2点のみなのは残念ですが、本当は当時の撮影写真はもっとあるのでしょうね。
加能史料研究 第6号
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発行:石川地域史研究新興会
発行日:1994年3月31日初版
ページ数:101P
編者:「加能史料研究」編集委員会
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
加賀と能登に関する中世以前の史料を編年体でまとめる「加能史料」編纂事業の普及と地域史研究の総合学術雑誌として発行された「加能史料研究」の第6号。本書は石川史書刊行会(石川県立図書館内)で購入することができる。
石川史書刊行会 刊行物ホームページ