高槻城三ノ丸跡発掘調査概要報告書

高槻城三ノ丸跡発掘調査概要報告書
編集・発行:高槻城跡遺跡調査会
発行日:1987年2月28日
ページ数:(第1部)41P+図版41P+(第2部)10P+図版20P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、高槻城三ノ丸跡の一画に、大阪府法務局高槻出張所の新築が計画されたので、その事前調査として発掘を実施しました。高槻城では、昭和50年に本丸跡の発掘調査がおこなわれて、石垣基礎を発見するなど、多大な成果がおさめられています。このたびの調査でも、はじめて高山右近城主時代の堀跡が発見されたり、近世高槻城の外堀も検出いたしました。また、多くの陶磁器が出土し、江戸時代の高槻城の生活ぶりが想像できるようになるなど、多くの成果をおさめることができました。」
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特別史跡安土城跡修理工事報告書(Ⅰ)

特別史跡安土城跡修理工事報告書(Ⅰ)
編集・発行:滋賀県教育委員会事務局文化財保護課
発行日:1965年3月
ページ数:18P+図版25P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の工事は、第一次5ヶ年計画として試行したもので、昭和35年12月より着手し、昭和40年3月に完了をみたものである。」

書評:
昭和に入って初めての安土城跡の整備報告書です。整備当初の荒れ果てた城跡の様子がわかる写真がいいですね。最近はすっかり整備されてしまったところはありますが、現状と比べてみると面白いです。
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ほ場整備関係(経営体育成基盤整備)遺跡発掘調査報告書37-1 肥田城遺跡・肥田西遺跡・鶴田遺跡

ほ場整備関係(経営体育成基盤整備)遺跡発掘調査報告書37-1 肥田城遺跡・肥田西遺跡・鶴田遺跡
編集・発行:滋賀県教育委員会、滋賀県文化財保護協会
発行日:2010年3月
ページ数:252P+図版176P
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、県営経営体育成基盤整備事業稲枝東地区に伴う彦根市肥田城遺跡、肥田西遺跡、鶴田遺跡の発掘調査成果を取りまとめたものです。調査の結果、主として弥生時代から戦国時代におよぶ遺構が検出され、数多くの遺物が出土しました。そのなかでもとりわけ、これまで知られていなかった古墳時代後期の古墳(塚乞手古墳)が発見され、埴輪や木製立物や出土したことや、戦国時代の肥田城遺跡について高野瀬氏在城期を中心とした実態が明らかとなったことは、とくに注目されることです。」

書評:
今までの肥田城遺跡の推定地域の発掘調査では、明確に肥田城の遺構が見つかったことはありませんでしたが、今回の調査では掘跡など見つかっています。滋賀県文化財保護協会で予約販売でのみ購入することができました。
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滋賀県立彦根東高等学校耐震改修等工事に伴う発掘調査報告書 特別史跡彦根城跡

滋賀県立彦根東高等学校耐震改修等工事に伴う発掘調査報告書 特別史跡彦根城跡
編集・発行:滋賀県教育委員会、滋賀県文化財保護協会
発行日:2010年3月
ページ数:116P+図版37P
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、滋賀県立彦根東高等学校耐震改修等工事に伴う特別史跡彦根城跡の発掘調査成果を取りまとめたものです。発掘調査箇所は、城下の内濠と中濠に囲まれた地区の南端にあたり、主として18~19世紀代の屋敷跡の屋敷境の道路状遺構を検出しました。また、出土品中には茶器や藩窯で焼かれた湖東焼など、上流階級の所持品が含まれることを確認しました。そして、これらのことをふまえて、江戸時代につくられた城下絵図などと照合すると、調査地は彦根藩重臣戸塚邸跡を中心とすることが判明しました。」

彦根城内の高校敷地で行われた発掘調査。滋賀県文化財保護協会で予約販売でのみ購入することができました。
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難波宮跡・大坂城跡発掘調査中間報告Ⅱ -5世紀代倉庫群・浪波宮西方官衙・豊臣氏大坂城三ノ丸-

万歳城跡隣接地発掘調査報告
編集・発行:大阪市文化財協会
発行日:1990年11月
ページ数:24P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「本書は、大阪市文化財協会が大阪市教育委員会とNHKの委託を受け、1987年7月から実施した大阪市中央体育館地域における難波宮跡・大坂城跡発掘調査の3期(1989年度)調査を中心とした2冊目の中間報告である。」

書評:
すでに最終の調査報告書もでているので特に気になる部分もないが、調査の概観を簡潔に確認するにはちゅうどよいであろう。
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万歳城跡隣接地発掘調査報告

万歳城跡隣接地発掘調査報告
発行:大和高田市教育委員会
発行日:1986年9月1日
ページ数:20P+図版8P
編集:奈良県立橿原考古学研究所
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
中世の万歳氏の統治した万歳平城の推定値での発掘調査であったが、城跡の遺構は見つからなかったようだ。現在まで掘の一部と見られる池が残っていることから中世でも沼地であったであろうことが推定されている。
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池尻城跡発掘調査概要 Ⅳ

池尻城跡発掘調査概要 Ⅳ
編集・発行:大阪府教育委員会
発行日:1990年3月
ページ数:28P+図版12P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「大阪狭山市に所在する池尻城跡は、狭山池の北堤から北へ延びる台地上に築かれた南北朝期の城館跡です。池尻城は当地に在住される末永雅雄先生の研究を皮切りにして、昭和60年に実施した発掘調査によって城館を取りまく空堀、郭の跡が検出され、私達の目の前に姿を現しました。今年度は城郭跡の範囲、内部構造を具体化していく上で重要な遺構である大溝などを検出し、多くの成果を上げることができました。」
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野田代遺跡・森西城遺跡・野田道遺跡 -蒲生郡日野町上野田・木津・寺尻所在- ほ場整備関係遺跡発掘調査報告書XXⅡ-10

野田代遺跡・森西城遺跡・野田道遺跡 -蒲生郡日野町上野田・木津・寺尻所在- ほ場整備関係遺跡発掘調査報告書XXⅡ-10
編集・発行:滋賀県教育委員会、滋賀県文化財保護協会
発行日:1995年3月
ページ数:31P+図版19P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、県営ほ場整備事業に伴う野田代遺跡・森西城遺跡・野田道遺跡の発掘調査報告書です。発掘調査では、鎌倉時代の集落跡等の存在が明らかになりました。」

書評:
本書ではトレンチ8本の調査報告がされているが、森西城については1本のみで、溝とピットが見つかっている。発掘範囲が狭いこともあり、森西城については1993年発行の報告書のほうが詳しいようです。
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史跡岩畧寺城

史跡岩畧寺城
編集・発行:音羽町教育委員会
発行日:1980年5月
ページ数:19P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「音羽町におきましても、このような情況にかんがみ、城館に関する調査をし、その成果を紹介しようとするものです。昭和54年度の第1期調査は岩畧寺城(通称 長沢山城)をとりあげ、その実測を中心としそしてその歴史的背景を示す資料から、中世における岩畧寺城の特性を明らかにしようといたしました。」

書評:
本書は岩畧寺城の実測調査の報告書となっている。実測図とともに、各曲輪や堀、虎口の写真を掲載する。
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国宝彦根城天守、附櫓及多聞櫓修理工事略記

国宝彦根城天守、附櫓及多聞櫓修理工事略記
編集・発行:彦根市役所
発行日:1960年5月21日
ページ数:18P+図版21P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「国宝彦根城天守、附櫓及多聞櫓の解体修理工事は、天秤櫓や西の丸三重櫓を含めた一連の彦根城改修工事の第二期工事として、昭和三十二年二月一日着工、このほど漸く完成にいたりました。本書においては、解体修理工事の概要を記し、あわせて図面写真を掲載し、天守修理工事完成の喜びを関係の方々におわかちすることにしました。なお天守の構造や形式の詳細、工事の技術上の問題等の専門的なものについては、別に修理工事報告書が刊行されることになっていますので、本書では、一般的な記述を主としたことを申しそえます。」

書評:
一般的な記述とまえがきでは書かれていますが、あくまで専門書ですので、工事中に判明したことは詳細に書かれています。図面や当時の写真は貴重なものだと思います。
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