清洲城下町遺跡Ⅰ 田中町地区発掘調査報告 清洲町埋蔵文化財調査報告Ⅰ

清洲城下町遺跡Ⅰ 田中町地区発掘調査報告 清洲町埋蔵文化財調査報告Ⅰ
編集・発行:清洲町教育委員会
発行日:1987年3月31日
ページ数:42P+図版8P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本丸部分だけでなく、「城」と「城下町」全体が遺跡として認識されはじめたのは、近年になってからであり、最近では、名古屋環状2号線の建設、あるいは五条川の改修に先立つ発掘調査も実施され、重要な発見も相次いでいます。今回の調査は、大和製本の社屋移転に伴い実施されたものですが、対象地点は、五条川を挟み、本丸推定地の対岸にあたる場所であり、発掘の結果でも、護岸の杭列を有する大溝が発見されるなど、清洲城とその城下町の構造を解明する上で、多大な成果を上げることができました。」
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掛川城復元調査報告書

掛川城復元調査報告書
編集・発行:掛川市教育委員会
発行日:1998年3月
ページ数:207P+付図3枚
定価:3,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「昭和63年3月、新幹線掛川駅が開業しますと、市民の郷土愛は永年の念願であった天守閣復元への動きとなり、白木ハナエさんの5億円のご寄付を契機に、市民募金により生涯学習都市のシンボルタワーともなる天守閣を復元する運動になりました。幸い良質の史料が存在し、城郭研究の権威、宮上茂樹氏が設計を担当することになり、青森ヒバの250年生の木で建設工事5年、本物の時代にふさわしく、わが国最初の本格木造での復元を果たすことができました。」

書評:
戦後初の木造復元天守となった掛川城の復元と発掘調査の報告書です。復元の方法や過程、復元にあたり行われた発掘調査の結果について詳細に書かれています。惜しいのは復元平面図を中心に図は多く掲載されるのですが、写真が巻頭カラー以外にありません。発掘調査時点の、つまり復元前の写真が欲しかったですね。
本書は掛川城二の丸御殿で購入することができます。このボリュームでこの価格はそう高くはないと思いますよ。
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久能山城跡現況遺構確認調査報告書 久能山城

久能山城跡現況遺構確認調査報告書 久能山城
編集・発行:久能山東照宮、静岡古城研究会
発行日:1994年3月31日
ページ数:56P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「久能山には古く、平安時代の初めより天台宗の名刹、久能寺があった。戦国末期、甲斐の武田信玄が江尻城を中心とする駿河経営にのりだし、当山に本格的な城郭を構築して武田水軍の拠点とした。この信玄の城は武田氏の滅亡後、家康公の有するところとなり、豊臣氏の支配を経て、再び公の手に帰するが、公自ら神として当山を永眠の地に定められたことにより廃城となった。」

書評:
久能山城は東照宮鎮座の地として調査未踏となっていたが、静岡古城研究会により学術調査として東照宮側が快諾して本書としてまとめられた。中世寺院の山城転用の例として貴重な調査である。
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走り下城跡 亀山市文化財調査報告3

走り下城跡 亀山市文化財調査報告3
編集・発行:亀山市教育委員会
発行日:1989年3月20日
ページ数:24P+図版23P+付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「亀山市及び関町は、中世において関氏の本拠として栄えた地であります。今回、亀山市土地開発公社による名阪亀山・関工業団地の予定地内に存在する走り下城跡の発掘調査を行い記録保存することとなりました。調査の結果、走り下城は眼下の小野城の出城として存在し、その形態は城郭の発展段階を示しているものと思われます。」

書評:
小野城の出城(砦)として開発途中で発見された城跡です。土塁が発見されていますが、生活痕はまったく発見されなかったことから、常住の館跡ではないと結論付けられています。
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九之坪城址・野崎城址第Ⅰ次発掘調査概要報告書

九之坪城址・野崎城址第Ⅰ次発掘調査概要報告書
編集・発行:西春町総務部企画課
発行日:1985年3月30日
ページ数:36P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、町史編さん資料収集の一環として企画し、本町九之坪地区に所在する九之坪城址及び野崎地区に所在する野崎城址で実施した、第Ⅰ次発掘調査の概要報告書である。」

書評:
ともに、伝承の古城館址の発掘調査であり、水田にトレンチを掘って堀跡を確認している。しかし、明確な遺構は残されていないようで、今行っても何もなさそう。
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大御所徳川家康の城と町 駿府城関連史料調査報告書

大御所徳川家康の城と町 駿府城関連史料調査報告書
編集・発行:静岡市教育委員会
発行日:1999年3月31日
ページ数:205P+65P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の調査では、残念ながら、駿府城天守に関する指図等の根本史料は発見できませんでしたが、これまでに調査した成果を集大成し、ここに発刊することになりました。本書には、これまで知られていなかった貴重な史料が多数収載されておりますので、駿府城および駿府の歴史を知る上で大切な手掛かりを与えてくれる研究案内書となるものと考えております。」

書評:
本書の中心は駿府城天守の調査であり、本書には絵図が多数掲載されている。駿府城の絵図の種類がわかるだけでも非常な貴重な本であると言える。
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宇津山城址・東笠子遺跡群確認調査報告書

宇津山城址・東笠子遺跡群確認調査報告書
編集・発行:湖西市教育委員会
発行日:1982年3月31日
ページ数:41P+図版6P+折込附図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回、発掘調査の対象となったのは、東笠子土地区画整備事業地内にある東笠子遺跡群の確認調査と宇津山城址の範囲確認調査であります。東笠子遺跡群は昭和55年度から調査を実施しているものであって、この調査により遺跡及び古窯跡基数の確認ができ、所期の目的を達することができました。また、宇津山城は市内唯一の戦国期における城郭でありますので、範囲確認調査と航空測量による地形図作成を実施して、今後の保存のための基礎資料とすることができました。」
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江馬氏城館跡 保存管理計画策定報告書

江馬氏城館跡 保存管理計画策定報告書
編集・発行:神岡町教育委員会
発行日:1971年3月
ページ数:31P+折込附図8枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「江馬氏城館跡の発掘調査が進むに従って、単に口伝として伝承され続けた江馬氏が、中世400年近くにわたって下館付近に館を構え北飛騨に武威を誇っていた遺構が次第に明らかにされ、昭和54年には国の史跡指定を受け、本町に新しい文化遺産を付与することになった。江馬氏城館跡の史跡指定に伴なって地元住民によって直ちに保存会が組織され、史跡の保存整備に努めるようになった。以上の経緯に鑑み本町でも文化庁にお願いして整備計画策定の補助を受け、別記諸先生方の一方ならぬご指導とご支援を得て、整備計画の基本について一応の結論を得て本報告書をまとめた。」

書評:
江馬氏城館跡の国史跡範囲は、下館跡、高原諏訪城跡、土城跡、寺林城跡、政元城跡、麻生野城跡、石神城跡の七ヶ所を指す。本書では、これらが国史跡に指定されるまでの経緯、その史跡範囲や伝承などをまとめている。
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堀田城跡(第2次調査) 菊川町埋蔵文化財報告書第45集

堀田城跡(第2次調査) 菊川町埋蔵文化財報告書第45集
編集・発行:菊川町教育委員会
発行日:1997年2月20日
ページ数:20P+図版9P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、平成6年7月3日から20日にかけて実施した静岡県小笠郡菊川町西方地内に所在する堀田城跡の発掘調査報告書である。」

本調査では8ヶ所の平場の調査をしている。堀田城跡の縄張図も掲載される。
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戸木城址発掘調査報告 久居市埋蔵文化財調査報告1

戸木城址発掘調査報告 久居市埋蔵文化財調査報告1
編集・発行:久居市教育委員会
発行日:1979年3月
ページ数:14P+図版16P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「久居市戸木町字桃里にある戸木城址は、水量豊かな雲出川が育くんだ沃野を一望に収められる約10mの高台の端に構築された城址であり、自然を利用した要害の地であります。戸木城は室町後期の天文23年(1554年)木造具政が隠居所としてつくり、その後天正年間に具政の長男長政が城に修復しました。天正12年(1584年)戸木城での豊臣秀吉の軍勢蒲生氏郷との戦いで長政勢が約5ヶ月間籠城した古戦城であります。今回この地が戸木小学校の建築用地の一部に含まれているため、久居市教育委員会では、埋蔵文化財保護の立場から県教育委員会文化課の指導を得て発掘調査を実施し、遺跡の性格をあきらかにすることにし、ここにその調査結果をまとめ記録として後世に伝えることとします。」
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