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出版社:無明舎出版
発行日:1989年12月初版
ページ数:217P
著者:渡部景一
定価:1,300円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「はじめて秋田市の土を踏んだ人々は、広小路から見える外堀の青い水面と、その向うの黒い森に、しみじみとした感興をおぼえるという。この青い堀と黒い森は、秋田藩佐竹氏の久保田城跡である。蓮の浮かぶ広い水面を見ながらいく道は、昭和62年に建設省が選定した『日本の道一〇〇選』のなかのひとつにも選ばれた懐旧の道でもある。」
「佐竹氏と久保田城」ほか佐竹氏や久保田城に関する書籍を数々執筆している著者が、前書の不足な部分を、新しい史料と発想によって徹底的に書き直したものです。久保田城の歴史から構成、現在の公園の散策ポイントなどをまとめています。久保田城に訪れるときはガイドブックとして利用できます。


葛西城とその周辺 葛飾区郷土と天文の博物館地域史フォーラム
多摩丘陵の古城址
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出版社:有峰書店新社
発行日:1985年7月初版、2000年7月新装版
ページ数:317P
著者:田中祥彦
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「歴史に関心をもったのを縁として、自分がいま生活している多摩丘陵の古城址を、自分なりに記録にとどめておこうとしたのが本書である。本書が手がかりとなって、一人でも中世の古城址に理解と関心を示す人が出てきたとしたら、私の意図するところが達成されたことになるのである。」
と著者が述べている通り、専門家書いた書籍ではない。そのため、文書の語尾は確定的な物言いは避けるように書かれているため抵抗を感じる方もあろうが、縄張図、復元イラストも豊富で近くを散策する際には手軽な参考書となろう。現在入手が困難なのが残念。


城のつくり方図典
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出版社:小学館
発行日:2005年3月初版
ページ数:255P
著者:三浦正幸
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★★★
書評:
城地の選び方、石垣・天守・御殿などの築き方から、城下町のつくり方まで、「城をつくる」すべてがわかるまさに城郭の基礎知識辞典の決定版。写真や図版も豊富に使用され(ということから書名が「図典」となっているようだ)、パラパラと何気なく眺めているだけでも楽しみます。城に興味のある方はまず座右に備えておきたい1冊です。初心者・中級者にはおすすめです。
反面、コンパクトによくまとめられているため、上級者には物足りなさが残るかもしれない。城郭の紹介書籍ではありませんし、「城のつくり方」と名がつけられていますが建築書とも異なります。


戦国武田の城 武田戦略と城砦群の全貌
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出版社:有峰書店新社
発行日:1988年4月初版
ページ数:415P
著者:中田正光
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
城郭図50余、歴史要図40余をもとに、山梨・長野・群馬・静岡・愛知各県にわたった武田氏三代の合戦と城塞群を捉え、初めて武田流築城法を解明した画期的な労作。
武田信虎、信玄、勝頼と三代に渡る歴史を辿りながら、歴史に登場する城郭を実地検分もしながら書き進めている。歴史的人物の生涯と城郭、つながっているのに本書のようにまとめているものが少ないのは、その検証と執筆がいかに難しいのかを物語っている。という意味でも貴重な1冊である。武田氏に興味のある方は欲しい1冊である。発行部数が少ないのか古書でも入手が難しいのが残念である。


実証日本の城
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出版社:北國新聞社
発行日:1995年5月初版
ページ数:227P
著者:塩照夫
定価:2,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、朝鮮と日本との古代の城文化関係から日本の城について検証した意欲作です。
次の問題点解決が著者の本書出版動機として挙げられています。
(1)なぜ西日本側に朝鮮系の山城、日本海側に朝鮮系神社が多いのだろう。
(2)なぜ城のある山は、<仏の山>といわれるのだろう。
(3)なぜ城の石垣の上に松が植樹されているのだろう。
(4)なぜ初め山城の築城が多かったのだろう。石垣の築造はいつ頃からだろう。
(5)なぜ城文化とともに鉄文化、馬文化が朝鮮から入ってきたのだろう。


八王子城とオオタカ -八王子城跡保存運動40年間の記録-
鷲城・祇園城・中久喜城 小山の中世城郭
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出版社:随想舎
発行日:1995年10月初版
ページ数:142P
編者:鷲城・祇園城跡の保存を考える会
定価:1,000円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
中世下野小山氏の盛衰を語る鷲城・祇園城・中久喜城の広大な城跡の歴史と遺構の状態を詳細に解説している。あわせて、鷲城郭内でのマンション建設問題に至って国史跡指定まで実現させた、保存運動の軌跡は当時の市民運動の盛り上がりを感じられてついつい読み進めてしまう。小山市を訪れるときはぜひとも持参したい1冊である。
残念ながら現在入手が難しくなっているが、出版社である随想舎に少し残部があるようである。


城破りの考古学
高知城を歩く
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出版社:高知新聞社
発行日:2000年12月初版
ページ数:207P
著者:岩崎義郎
定価:1,714円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
2006年NHK大河「功名が辻」の最終舞台、高知城を解説した書籍です。観光ガイドボランティアをされている著者によるガイド集だけあって、城郭の見方だけではなく、逸話も多く語られていておもしろいです。今年の夏は盛り上がる高知城にガイドブックを持って行けるかな?
高知新聞の関連会社(高知新聞企業)に少し残部があるようです。

