駿遠豆古城歴史紀行 駿遠豆ブックス9

駿遠豆古城歴史紀行 駿遠豆ブックス9
出版社:明文出版社
発行日:1992年3月初版
ページ数:189P
著者:長倉智恵雄
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書はわたくしのほぼ半世紀に及ぶ静岡県下古城探訪の総集編というべきものである。古城とくに山城は実際に歩いて、この目でたしかめないと、城の実体は掴めない。文書や絵図面ではどうしても解けない歴史の謎も現地を歩くことによって、自然にわかってくるから不思議である。本書では南北朝期と戦国期の城郭を中心に探訪したが、古代寺院城郭や鎌倉の御家人の居館、さらに近世幕藩体制下の大名の居城も含め合わせて八八箇所の城について述べた。」
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伊豆武将物語

伊豆武将物語
出版社:明文出版社
発行日:1986年11月初版
ページ数:264P
著者:小野眞一
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
古い本は内容を把握するのが難しいことがよくあり、タイトルから判断して購入することがよくある。この本も「伊豆武将物語」というタイトルから北条早雲など戦国期の武将を期待していたのだが、掲載されているのは源頼朝が活躍した鎌倉時代が中心で、いわゆる伊豆で活躍した御家人である。鎌倉期の伊豆を知るには良書である。
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静岡県 古城めぐり

静岡県 古城めぐり
出版社:静岡新聞社
発行日:1984年10月初版
ページ数:254P
著者:小和田哲男、鈴木東洋、関口宏行、長倉智恵雄、見崎鬨雄
定価:1,300円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、常に県下の城を歩きまわっているものが集まり、『県下の城を見て歩くためのガイド・ブックを作ってみようではないか』ということになり、それぞれの分担を決め、古城めぐりの案内書、さらに城郭研究入門とでもいうべきものとして編集された。したがって、本書は、ただ家の中で読むだけではなく、本書を携えて、実際に城を歩いてもらうための手引きとして使ってもらうことがねらいである。」
静岡県下の中世・近世の城の中から60城を選び、歴史と遺構の解説をする。すべてに縄張図がついているので、城を立体的に理解できる。静岡県ではこの種の書籍が数冊あるが、本書は古書として比較的入手しやすいほうである。
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駿遠豆古城物語

駿遠豆古城物語
編集・発行:毎日新聞静岡支局
発行日:1963年10月初版
ページ数:232P
定価:280円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「古城物語-毎日新聞の静岡県下同人が静岡版にこれを掲載しようとした動機は、ふるさとに散在する城址を訪ねて、わたしたちの先祖のいとなみ、歩みを学びとろうとのねらいからだった。五十余カ所のうちには記録にも残っていないところもあった。ちょうど、リバイバルの波にのっている昨今ではあるが、この古いものを新聞記者の新しい感覚でとらえ、随所にフィクションをおり込んで、これをストーリー風にまとめあげたのが『古城物語』である。」
当時、毎日新聞の静岡版に113回連載された記事に一部加筆訂正したもの。読み物として愉しみましょう。

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静岡県 城めぐりハイキング

静岡県 城めぐりハイキング
出版社:静岡新聞社
発行日:1999年8月初版
ページ数:123P
編者:静岡ガンマー山岳会
定価:1,600円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「山道を歩くのはそれほど難しいことではない。時間に制約されることもなく、必要な用具を持ち、大地を踏みしめながら自らの足を運べばよい。そこに縁があり、山野草に出会い、野鳥のさえずりに耳を傾ける。今回は、戦いに明け暮れた城の数々をあわせ訪ねて、その足跡を辿ってみることにした。山道を登りながら、500年余りに及ぶ歳月が積み重なった城址の遺構を辿ると、あらためて静岡県の歴史の一端を窺い知ることができる。とはいえ、城の歴史については多くの文献を参考にさせていただいた。及ばぬところは、他の研究者の方々の著書によってほしい。」
静岡県下50城のハイキングコースを紹介しているが、もともと山岳ハイキングを趣味とする方々なので、城跡で歩きながらどういうポイントがあるかなどという城好きに受ける解説は少ない。ただ、訪れる際の時間的な目安にはなるのでぜひ一冊。こうした本が各都道府県に一冊ずつ出版されないかなと思う。
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街道探訪 東海道の城を歩く

街道探訪 東海道の城を歩く
出版社:立風書房
発行日:2000年6月初版
ページ数:158P
著者:泉秀樹
定価:1,600円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
東海道沿いに点在する城を紹介する解説書というよりも写真集に近い。ページ構成を見ると(途中からすべてモノクロになるわけではなく、一城の中でもカラーとモノクロが混ざる)、総フルカラーでも良かったはずだが、ところどころモノクロなのは意味があるのかと思う。
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掛川城物語 付.遠州の七不思議 遠州路の史跡探訪第五巻

掛川城物語 付.遠州の七不思議 遠州路の史跡探訪第五巻
出版社:静岡新聞社
発行日:2006年2月初版
ページ数:325P
著者:本田猪三郎
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
掛川城の歴史や建築物に関してまとめているが、貴重なのは掛川城天守の復元にいたる軌跡である。一般書では無二のものといえ、解説文も冗長すぎず丁度良い。何といっても挿絵や写真のバランスが良い。掛川城について書いているのは本書の半分程度である。
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静岡県の城物語

静岡県の城物語
出版社:静岡新聞社
発行日:1989年9月初版
ページ数:179P
著者:小和田哲男
定価:3,010円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「『静岡県下の古城址を面白く紹介したものはないでしょうか』『魅力的な写真をいっぱい載せた古城の物語のようなものがほしいのですが』-ここ数年来、本社へのこのような問い合わせや要請が目立って増えてきました。”古城址を面白く”というのは、なかなか大変なことでしょうし、何の変哲もないように見える城跡を”魅力的な写真に撮る”というのも、厳しい注文のように思われました。しかし、得難い方々の協力により、三年がかりで『静岡県の城物語』としてまとめあげ、発刊にこぎつけることができました。執筆は中世史の専門家で、古城址研究等の第一人者でもある大和田哲男・静岡大学教授にお願いしました。そして写真は、プロカメラマン(コマーシャル・フォト)であり、自らの趣味として中世城郭を撮り歩いている水野茂氏に依頼しました。この本が古城址の歴史を知り、その魅力に触れる手引書となれば幸いです。また、観光とか開発の名のもとに、これまで多くの古く貴重な歴史的遺産が破壊されてきましたが、この本で出来るだけ多くの方々に古城址の魅力に触れていただき、古城址を大切に守っていこうというムードを少しでも高めることになればと願っています。」
豪華な装丁ときれいな写真を多く載せている。静岡県の代表的な出来事と城を結びつけて解説している。なんといっても水野氏の写真が良い。眺めていると今すぐそこに行きたくなる。そういう意味で写真が映えるように質の良い紙を使用していることは成功していると言えよう。残念ながら発行から20年近く経ち絶版となっている。当初の目的からすれば増版して発行を続けてもらいたいのだが。
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城下町の今昔 総集編 住まいと生活の情報誌せきれい

城下町の今昔 総集編
発行・編集:名鉄不動産 総務部 せきれい担当
発行日:2007年3月初版
ページ数:93P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「弊社では、地域の皆様とのつながりを一層深め、住まいに係わる様々な情報を発信したいとの考えから、平成七年十月より年四回のペースで、『住まいと生活の情報誌「せきれい」』を発刊してまいりました。特に、第三十五号からは、シリーズ『城下町の今昔』という特集を組み、この地方に残る『城下町』の歴史や文化、祭祀、伝統工芸など、その町に根付く息吹や、人々の郷土愛を感じていただこうと、十二回にわたり人と町にスポットを当て、紹介してまいりました。今回、シリーズを終えるにあたり、この地域にお住まいの皆様には、より深い知識と愛着を持っていただきたいと願うとともに、他の地域の皆様には案内書の一助としていただきたく、この総集編をお届けする運びとなりました。」
名鉄不動産が自社のお客様向けに発行していた会報誌「せきれい」の特集をまとめている。フルカラーでまとめた記事はいわゆる企画モノであるが、読んでいると早速にでも訪れたくなる。

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東海の城物語 戦国時代を中心に

東海の城物語 戦国時代を中心に
出版社:中日新聞本社
発行日:1979年9月初版
ページ数:196P
著者:酒井安正ほか
定価:980円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「私たちの周辺には城跡と伝えられる所が意外と多い。城というと一般には天守閣のある城を考えがちであるが、それは16世紀後半から出現した近世風の大城郭であり、その数は極少ない。城の多くは戦国から天下統一へ向かう動乱期のもので、各武将の館に土塁・堀など簡単な防御を施したものである。織田・徳川の発祥地にある城もその例外ではなかった。私たちは今回の仕事を通して城跡に何度も足を運んだが、土塁・石垣・堀跡すら残していないものが多かった。しかし、城跡の景観や遺構と思われるものはできるだけ写真に収め、その数は膨大なものとなった。本書では写真資料のスペースをできるだけとり、それを手掛かりに歴史を物語るようにした。」
愛知を中心に東海の城を紹介している。記事は簡潔であるが、写真(モノクロ)が豊富に載っている。
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