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出版社:学習研究社
発行日:2006年12月初版
ページ数:320P
編者:外川淳
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
戦国時代ファン必携の用語ガイドブック。頭形兜、巣口、切羽、矢銭など、何となく知っているつもりの戦国時代の用語。ことばの意味を図解と共に明瞭簡潔に説明。幅広い分野から戦国時代特有の用語を取り上げ解説する。
辞典と銘打っているが、文字ばかりの辞典ではなく、テーマを設けてイラストを混ぜながら説明しているので、パラパラとめくりながら読むこともできる。


投稿者: Tadashi
集中講義 織田信長
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出版社:新潮社
発行日:2006年6月初版
ページ数:263P
著者:小和田哲男
定価:438円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「これまでにも、信長に関する本はかなり出ているが、本書では、信長をいろいろな角度から分析しようと考えている。視角を変えれば、従来の信長とはちがう顔もみえてくると考えたからである。落ちがないように分析視角をリスト・アップしていったら十七になった。奇しくも、聖徳太子の『十七条憲法』、戦国時代朝倉孝景の定めた『朝倉孝景条々』の別名『朝倉敏景十七箇条』と同じ数字になった。十七講で、信長のすべてが掘りおこせるのではなかろうか。」
本書は、平成15年5月、KTC中央出版から「信長 徹底分析十七章」として刊行されたものを文庫化に際し、改題したものです。


近代日本の地方都市 金沢/城下町から近代都市へ
戦国時代は裏から読むとおもしろい! 「敗者」から見たもうひとつの戦国合戦史
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出版社:青春出版社
発行日:2007年5月初版
ページ数:235P
著者:小和田哲男
定価:552円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「歴史は、どうしても勝者が書く勝者の歴史になりがちである。政権を取った側が、自分たちの正当性を強調し、それを歴史として書き残すからである。そして、それが『正史』とされ、今日、私たちが歴史を学ぶ場合の基本史料となっており、当然のことながら、情報量も圧倒的に勝者の側に関するものの方が多い。そうした『正史』で歴史を調べ、また歴史を学ぶことになるので、いまのわれわれも、知らず知らすのうちに、勝者の立場で歴史をみる癖がついてしまっているのではないだろうか。もちろん、そのことに気づいている歴史家はかなりの数にのぼると思われるが、敗者の側に関する史料が勝者によって抹殺されたりしているため、研究は遅れているのが実情である。本書で私は、少ない史料を材料にしながら、戦国時代の人物、事件、合戦などを『裏側』から照射するつもりである。『正史』だけではとらえることのできない、その隠された真相に迫ることができるのではないかと考えている。」
戦国史研究の第一人者、小田和氏による敗者から見た戦国史。歴史の常識が常に正しいとは限らない!


戦国の戦い 四国・九州編 -目で見る戦場と戦略の全貌- <歴史群像>ビジュアル合戦シリーズ4
戦国の戦い 関東・東北編 -目で見る戦場と戦略の全貌- <歴史群像>ビジュアル合戦シリーズ3
戦国の戦い 中国・四国編 -目で見る戦場と戦略の全貌- <歴史群像>ビジュアル合戦シリーズ2
戦国の戦い 東北・北陸編 -目で見る戦場と戦略の全貌- <歴史群像>ビジュアル合戦シリーズ1
彦根城下町検定公式テキストブック
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出版社:サンライズ出版
発行日:2007年7月初版
ページ数:131P
編集:彦根商店街連盟
定価:1,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「彦根商店街連盟では、全国でも唯一商店街連盟が主催するというご当地検定『彦根城下町検定』を2005年より開催し、本年は第3回を迎えることとなりました。おかげさまで毎回多くの方に受検いただいております。そして受検されたみなさんから『受検参考書がほしい』とのご要請を受けて、このたび本書を発行することとなりました。」
滋賀県彦根市で今年は9月に開催される「彦根城下町検定」の公式テキスト。試験範囲のポイントが簡潔にまとめられている。過去問は本書には掲載されておらず、ホームページに前年の問題と解答が掲載されているので参考にできる。受検料が無料(第3回)となっているので、旅行を兼ねて彦根に出かけるというのはいかが?
彦根商店街連盟 彦根城下町検定ホームページ


戦乱の空間 第6号
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発行日:2007年7月初版
ページ数:113P
編者:戦乱の空間編集会
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
城郭を単独で捉えるだけではなく、歴史背景や地理的ルートの中での存在意義を考察する、戦乱の空間の第6号。販売価格がホームページでは1,500円となっているが、1,000円で購入できます。
高田徹氏の「山城・平山城の斜面」については日頃疑問に思っていた、山城や平山城の木々の繁茂について当時はどのようであったか、という点を考察していて興味深く読んだ。印刷の関係で、イラストは鮮明であるが、写真はきれいとは言えないが、城そのものというよりは空間のなかでの城の存在を考察する本シリーズは独特の視点であり、おもしろい。
戦乱の空間ホームページ