![]()
編集・発行:豊津町歴史民俗資料館
発行日:2002年2月19日
ページ数:30P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「豊前国は九州北部に位置するその立地環境から、古代には山陽道や瀬戸内海を通じて九州と近畿を結ぶ交通の要衝となっていました。そのため、東方の吉備や畿内地方から搬入されたものばかりでなく、西方では遠く大陸や朝鮮半島から輸入されたものが遺跡から数多く発見されています。今回の企画展では、奈良・平安時代を中心とする時代の道路やその周辺施設で発見された出土品に加えて、弥生・古墳時代に大陸・朝鮮半島や列島内の他地域から当地域に伝来した遺物を通して、古代の豊前国と他地域との人や物の交流のようすを考えていきたいと思います。」
平成14年2月19日から4月21日まで同館で開催された企画展図録。豊前国は本州からみると九州の入口に位置し、現在の福岡県・大分県にまたがる地域になります。本書では、豊前国にあった古代の古道について、周辺地域の遺跡発掘調査の成果を踏まえて考察しています。
投稿者: Tadashi
平成十四年度考古企画展 水城物語 大土居水城跡が語る古代の技術
![]()
編集・発行:春日市奴国の丘歴史資料館
発行日:2002年11月2日
ページ数:21P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展では、市内で発掘調査された大土居水城跡から古代の土木技術について探ってみたいと思います。大土居水城跡は、平成7年から11年にかけて発掘調査され、その後現地の道路の下に埋め戻され、ひっそりと眠っています。皆さんがよく知る水城跡は、現在の太宰府市と大野城市の境に残る長さ1km以上の巨大な水城跡の印象が強いと思いますが、それと比べると規模は約半分の大土居水城跡。でも、両者の発掘成果は、それぞれの水城跡が共通する設計と技術のもとに造られたことを物語っています。」
書評:
平成14年11月2日から12月8日まで同館で開催された企画展図録です。春日市の大土居水城跡に関する展示ですが、同時代の古代山城や水城に関する資料も掲載されており、コンパクトに同時代の防衛施設を知ることができます。
続きを読む 平成十四年度考古企画展 水城物語 大土居水城跡が語る古代の技術
能登末森山合戦史考
追揚ヶ城 携帯電話アンテナ基地局設置に伴う埋蔵文化財発掘調査報告 大平村文化財調査報告第15集
![]()
編集・発行:大平村教育委員会
発行日:2004年3月
ページ数:10P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「この報告書は、携帯アンテナ基地局開設の為の埋蔵文化財緊急発掘調査のための記録であり、過去に本村が実施してきた圃場整備の発掘調査といささか趣を異にしている。本村には中世期に、出城(現在でいう砦)的な城跡が多数存在している。戦国時代の様相が伺える貴重な遺跡とも言える。村の故老からの伝聞が主で、その全容は現在まで厳密に調査がなされていなかったといっても過言ではない。今回の調査により、他の城跡の解明が緒につくことが期待され、かつ、村内の遺跡全体の調査の進展が予想される。」
書評:
村内初の城郭調査ということもあってか、縄張り図作成にとどまらず、周辺の城郭一覧表などページ数に比して濃い内容となっている。
続きを読む 追揚ヶ城 携帯電話アンテナ基地局設置に伴う埋蔵文化財発掘調査報告 大平村文化財調査報告第15集
週刊安土城をつくる 第7号
![]()
発行:ディアゴスティーニ
発行日:2009年3月17日
ページ数:13P
定価:1,490円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
週刊第7号。1階の障壁画と襖のシール付き。
ディアゴスティーニ「安土城をつくる」専用サイト

平成19年度春の企画展 中世からのメッセージ -遺跡が語るひろしまの歴史-
![]()
編集・発行:広島県立歴史博物館
発行日:2007年4月27日
ページ数:81P
定価:1,200円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1970年代以降に国土の開発が急激に進み、各地で中世遺跡の発掘調査がさかんに実施されるようになると、文字資料ではわからなかった事実が次々と明らかになってきました。遺跡から掘り出された多様な資料によって、文字の記録には残されなかった中世の人々の生活や社会の様子が復元できるようになったのです。そこで当館では、近年の広島県内における中世遺跡の発掘調査を紹介し、遺跡から明らかになった地域の歴史を学習するための機会として、この展覧会を企画いたしました。」
フルカラーで各遺跡の遺物や遺構が簡潔に紹介されている。
宇佐別府道路建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書(Ⅱ) 切寄遺跡・サヤ遺跡・妙見城遺跡・両川遺跡
![]()
編集・発行:大分県教育委員会
発行日:1994年3月31日
ページ数:98P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「北九州市と大分市を結ぶ北大道路の宇佐別府道路が、県下でもとりわけ遺跡の多い宇佐市・院内町・安心院町を通ることになったことに伴い、大分県教育委員会では建設省と事前の協議を十分にすすめ、発掘調査を実施してまいりました。その結果、宇佐市サヤ遺跡でのヘラ文字須恵器の出土や宇佐市切寄遺跡での虚空蔵寺創建時軒瓦の出土、および院内町広瀬遺跡での近世配石墓の検出等、多くの成果をみることができました。本書は、記録保存となりましたこれらの遺跡の発掘調査報告書であります。」
書評:
妙見城遺跡は妙見山の麓に所在する。妙見山の頂きには中世の妙見岳城跡があるが、今回の調査はトンネル開口部のみということで関連する遺構は発見できなかったようである。調査区には炭焼窯跡が2基見つかっている。
続きを読む 宇佐別府道路建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書(Ⅱ) 切寄遺跡・サヤ遺跡・妙見城遺跡・両川遺跡
法華屋敷遺跡・伊方小学校遺跡 方城町文化財調査報告書第3集
![]()
編集・発行:杷木町教育委員会
発行日:2001年3月30日
ページ数:29P+図版18P+附図1枚
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「本書は平成7年度に方城町が実施した、町道.広谷-犬星線の拡幅工事および伊方小学校プール建設に伴う法華屋敷遺跡と伊方小学校遺跡の発掘調査の記録である。」
法華屋敷遺跡は法華屋敷に存在することに由来する名称で、遺物は弥生時代のみなので誰かの屋敷跡ではないようです。
続きを読む 法華屋敷遺跡・伊方小学校遺跡 方城町文化財調査報告書第3集
杷木町大字林田・穂坂所在古代山城跡の発掘調査報告 史跡杷木神籠石 杷木町文化財調査報告書第5集
![]()
編集・発行:杷木町教育委員会
発行日:2001年3月30日
ページ数:29P+図版18P+附図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回報告します杷木神籠石は、昭和42年4月に全国で9番目に発見された神籠石山城として注目されています。その後、昭和44年に福岡県教育委員会による発掘調査が行われ、周囲2250mの列石線、2箇所の水門の跡などが確認され、昭和47年12月9日に国の史跡として指定された遺跡であります。本町では、杷木神籠石の一部を史跡公園として整備し、広く多くの方々に生きた歴史の教材として、また歴史ロマンあふれる町民憩いの場として利用していただいているところです。平成8年度に第1水門部分が住宅改良事業の対象地になったことを契機に、遺跡の性格を明らかにするため、平成9年度より平成12年度まで国庫補助を受け発掘調査を実施しました。その調査結果をここに報告いたします。」
続きを読む 杷木町大字林田・穂坂所在古代山城跡の発掘調査報告 史跡杷木神籠石 杷木町文化財調査報告書第5集
尾張藩麹町邸跡Ⅱ -ハウス食品株式会社東京本社ビル新築工事に伴う遺跡発掘調査報告書-
![]()
発行:ハウス食品株式会社、紀尾井町6-34遺跡調査会
発行日:1997年3月31日
ページ数:255P
編集:紀尾井町6-34遺跡調査会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回発掘調査が行われた紀尾井町6-34は、江戸時代には徳川御三家のひとつである尾張藩の屋敷(麹町邸)の一角にあたり、その屋敷は隣接する上智大学やその北側の聖イグナチオ協会の敷地にあったことが、当時の史料や絵図面から確認されています。尾張藩の麹町邸についての発掘調査は、平成5年と6年にも行われており、それぞれ『尾張藩麹町邸跡』および『麹町六丁目遺跡』として報告書が刊行されています。発掘調査の成果としては、町人地に関連する麹室や、尾張藩麹町邸に関連する上水などの遺構をはじめ、陶磁器・瓦などの遺物が多数出土しました。」