別冊ザテレビジョン NHK大河ドラマ 篤姫

別冊ザテレビジョン NHK大河ドラマ 篤姫
出版社:角川ザテレビジョン
発行日:2007年12月初版
ページ数:165P
定価:990円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」のストーリーを、歴史用語解説付きで紹介。人物相関図、主要キャスト紹介、宮崎あおいや瑛太ら出演陣と原作者のインタビュー、見どころ大解剖、大奥・幕末の仰天エピソード集なども収録。」
2008年大河ドラマの先取り紹介本。さすがテレビジョンというか、写真のカットがよい。また、出演者のサイン色紙のプレゼントもよい。かといって、内容が薄いということはなく、ツボを押さえた記事が満載である。
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石田三成とその子孫

石田三成とその子孫
出版社:新人物往来社
発行日:2007年12月初版
ページ数:233P
著者:白川亨
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「関ヶ原の戦いの後、『責任はすべて自分にある』として死に就いた石田三成。家康は三成の子を出家を条件に助命した…。義を貫いた三成と、徳川幕府の諸侯の保護を受けていた三成の子孫の足跡を描く。」
石田三成に関して多数の著書のある著者が二十年の研究成果を締めくくるのが本書である。歴史的敗者である石田三成の子孫の研究は資料も乏しく困難であっただろう。子孫たちの処遇から徳川家康などの心中を推し量ろうという方法は今までになかった主張で面白い。
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系譜伝承論 佐々木六角氏系図の研究

系譜伝承論 佐々木六角氏系図の研究
出版社:思文閣出版
発行日:2007年11月初版
ページ数:328P
著者:佐々木哲
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「これまでの実証歴史学では資料から排除されていた系譜伝承を資料にして、系譜伝承とともに排除されていた史実を掘り出す試み。系譜伝承をもとに、戦国期の近江守護六角義実は実在したという見解を提示し、新史実を発見する。」
著者が佐々木六角氏を祖先にもつことから、通説で実在を否定されている六角義実の実在を主張する田中政三氏に影響を受け持論を展開する。2作目となる今回は4名に絞ってじっくり展開され、歴史学者集団に対抗するために文章は少々硬く読みづらい面もあるが、歴史位置づけとしては第二級とされる系譜伝承を元に架空とされる人物の実在を裏付けるという手法は興味がつきない。また、六角氏は織田氏に敗れた世間でいう敗者であったので、正史から抹殺されている可能性は否定できないところであるから、歴史学の研究手法としても面白い試みである。
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増刊乱TWINS 戦国武将列伝 其之二十

増刊乱TWINS 戦国武将列伝 其之二十
発行元:リイド社
発行日:2007年12月26日発行
ページ数:328P
定価:370円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
現在隔月刊の本格的な戦国漫画史の20号。雑誌なのでバックナンバーとしての入手は困難であり、単行本になるのを待つしかないのが残念だ。戦国時代が大好きな方の息抜きにぜひ。
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99秋季特別展 秀吉と日本三大水攻め

99秋季特別展 秀吉と日本三大水攻め
編集・発行:和歌山市立博物館
発行日:1999年10月初版
ページ数:80P
定価:800円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成11年10月23日から11月23日まで開催された秋季特別展の展示図録ですが、総カラーの写真は図録として好感が持てます。論考「秀吉と日本三大水攻め」は秀吉による水攻めに関して、発掘調査の結果などから総括され一読の価値はあります。現在は残念ながら品切状態であり、再販が望まれます。
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加藤清正 築城と治水

加藤清正 築城と治水
出版社:冨山房インターナショナル
発行日:2006年5月初版
ページ数:262P
編者:谷川健一
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「加藤清正は勇猛な武将というだけではない。熊本城の築城や白川、緑川の治水に無比の才能を発揮した天才でもあった。」
2007年熊本城築城四百年を迎えるに当たって、日本地名研究所、熊本地名研究会、風土工学デザイン研究所とともに書名のシンポジウムを開催することになったことを記念して編集された一冊。専門的な内容なので、熊本城や熊本市に関する歴史を研究する方におすすめです。
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骨は語る徳川将軍・大名家の人びと

骨は語る徳川将軍・大名家の人びと
出版社:東京大学出版会
発行日:1985年12月初版
ページ数:221P
著者:鈴木尚
定価:3,800円(当時)、5,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「和宮は典型的貴族形質の持ち主、替え玉説は成り立たない。歴代将軍(秀忠から家茂まで七人)・大奥の夫人(桂昌院から和宮まで十人)、尾張藩主、伊達政宗らの生前の姿を再現。」
著者は「骨の人類学」の専門家であり、多数の骨に関する著書を有する。発掘調査による実証的な骨の検証からかの人びとの特徴を探っている。内容は専門的ではあるが、ベールに包まれたいわゆる偉い人の実態に興味がわく作品である。
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掘る・読む・あるく 本願寺と山科二千年

掘る・読む・あるく 本願寺と山科二千年
出版社:法藏館
発行日:2003年4月初版
ページ数:246P
編者:山科本願寺・寺内町研究会
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『山科本願寺・寺内町』の遺跡を後世にまで残していきたい。この思いを持つ有志によって、『山科本願寺・寺内町を考える市民の会』が生まれた。本書は、この市民の会等が行ってきた講演会の内容をまとめたものである。」
前作「戦国の寺・城・まち 山科本願寺と寺内町」の続編である。今回は、中世山科本願寺があった時代に限定せずに山科の歴史をひもとき、本願寺がこの地に根付いた理由を探ろうとしている。内容は初心者向けとは言いがたいが、講演そのままの語り口を再現する文章となっている。
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図説 上杉本洛中洛外図屏風を見る

図説 上杉本洛中洛外図屏風を見る
出版社:河出書房新社
発行日:1994年10月初版
ページ数:131P
著者:小澤弘、川嶋将生
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「織田信長が上杉謙信に贈った狩野永徳筆の絶品。華麗。雄渾。登場人物二四八五人。応仁の乱後の復興しつつある京を舞台に、四季と名所を織り込み、多彩な物語と老若貴賎の男女を躍動感あふれる筆致で描いていた洛中洛外図の白眉。フルカラー。」
河出書房の「ふくろうの本」の中の一冊。このシリーズは豊富な写真により、視覚的にテーマを理解できるように構成するのが特徴である。本書でも大きな屏風を特徴的な部分に分類し直して、解説を加える。このサイズでも小さいことはないが、A4サイズほどの大判で見てみたい作品である。上杉本は他に現在入手できるのは高価な書籍しかなく、そういう意味では本書は貴重な存在である。本屏風で有名な御所や松永久秀邸、祇園祭は当然触れてあるが、上杉謙信であろうと言われる行列に関しての解説はないのが残念である(自分は一番ここに期待して購入したので)。
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克ちぬいた加賀一向一揆

克ちぬいた加賀一向一揆
発行:面甚左ヱ門
発行日:1981年11月初版
ページ数:217P
著者:面甚左ヱ門
定価:3,000円(当時) 自費出版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
菓子匠でありながら、小松市文化財調査委員や辰口町史編纂委員長を勤めた著者による、加賀一向一揆の歴史。一向宗以前の山岳信仰から一向一揆に至るまでの経緯、一向一揆関連年表、消息など古文書の翻刻など、一向一揆研究に役立つ情報がたくさん掲載されている。
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