加賀藩と越前屋物語

加賀藩と越前屋物語
出版社:北国出版社
発行日:1987年10月初版
ページ数:183P
著者:野村昭子
定価:1,500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「野村昭子さんは、著作者でもなく、文人でもない。強いて言えば加賀藩以来の『加賀つまみ絵』の作家である。そもそも、野村家は、金沢市西町に住む一町人ではあるが、素をたずねると、れっきとした武士の流れをくむひとである。この一冊の本には、その事がくわしく記されている。市立図書館には、精魂を傾けて通いづめ、また時には奈良県片岡城まで出かけ調査をし、その他いろいろと訪ねあるくという熱心さであった。ここで野村家と加賀藩の関係が解明されただけでなく、加賀藩の一面も伺い知ることが出来る。」
先頃「赤門は知っている」(叢文社刊)を出版し、郷土に関する数々の著書のある野村昭子さんの処女作。自分の家系に関する加賀藩との関わりに関してまとめたものであるが、そこからは当時の加賀藩の情勢の一面を知ることができる。現在、石川郷土史学会副会長。
発行部数のためか入手が非常に難しい。地元古書店で偶然見つけて購入した。
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[目次]
一、高徳院殿(利家公)御代
二、瑞龍院殿(利長公)御代
三、微妙院殿(利常公)御代
四、陽広院殿(光高公)御代
五、松雲院殿(綱紀公)御代
六、護国院殿(吉徳公)御代
七、大應院殿(宗辰公)御代
八、謙徳院殿(重煕公)御代
九、天珠院殿(重靖公)御代
十、泰雲院殿(重政公)御代
十一、大梁院殿(治脩公)御代
十二、金龍院殿(斉広公)御代
十三、温敬院殿(斉泰公)御代
十四、恭敏院殿(慶寧公)御代
十五、明治、大正時代
十六、昭和時代
あとがき