第16回北陸中世考古学研究会資料集 中世城館から城下町へ

第16回北陸中世考古学研究会資料集 中世城館から城下町へ
編集・発行:北陸中世考古学研究会
発行日:2003年11月22日
ページ数:196P
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「北陸地方では城館とその周辺の様相が明らかになっている例はまだ少ないが、一部の遺跡では長期間にわたる発掘調査の結果、単体の居館跡ではなく、周辺に同時期の遺跡を伴う例が、確実に増加している。そこで主に室町期以降の城館と、その外側で館と一体となって立地する遺跡を類型化することにより、館の中と外の空間利用のあり方を分析する。
 戦国期に定型化する山城・武家屋敷・町屋のいわゆる戦国期城下町、近世に入り再編される城郭・武家屋敷・町屋の近世城下町の事例を整理し、前段階からの流れを踏まえて居館を中心とした都市遺跡の発展・北陸地方での地域性を究明する。城下町の調査は、一乗谷朝倉氏遺跡を除けば、発掘調査によって全体像が明らかになった例はないため、同遺跡の成果に学びつつ、考古資料だけでなく、文献、絵図、地割り研究も取り入れて多角的に検討する。」
2003年11月22日・23日に新潟県上越市埋蔵文化財センターで開催された北陸中世考古学研究会の記録集。発掘調査の報告がメインである。写真はコピーなのであまり良くない。研究者向き。北九州中国書店で購入できます。
北九州中国書店ホームページ


[目次]
基調講演
 北陸における中世城館から城下町の様相 -能登七尾・府中を中心として-
越前・若狭
 戦国城下町越前一乗谷
加賀・能登
 加賀・能登の主要遺跡分布図
 石川県の様相
越中
 越中の主要遺跡分布図
 越中(富山県)の様相
越後・佐渡
 越後における遺跡位置図
 越後における城館の周囲の状況
 新潟県における戦国期城下町・近世城下町
動向と記録
 福井県の動向(2002年度)
 石川県の動向(2002年度)
 富山県の動向(2002年度)
 新潟県の動向(平成15年の状況)
 第15回北陸中世考古学研究会の記録
 平成15年度北陸中世考古学研究会 見学会