相模岡崎城跡総合調査報告書

相模岡崎城跡総合調査報告書
発行:平塚市教育委員会
発行日:1985年3月30日
ページ数:266P
編集:相模岡崎城跡総合調査会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「相模岡崎城跡は、源頼朝挙兵時に功のあった岡崎義實が築いた城として、また戦国期には三浦氏が拠った城として、神奈川県内に残る代表的な中世城跡の一つにあげられています。この城跡も平塚市と伊勢原市に行政区画が跨っているという条件もあり、従来本格的な調査がなされていませんでした。その上、近年都市化の波による開発事業に伴い、歴史的風土や自然環境も次第に変化して、当城跡もその余波を受けるようになってきました。このため、両市の関係機関が協議し、従来不明確であった城跡の範囲と主要遺構の存在を確認するため、昭和56年度に相模岡崎城跡総合調査会を発足しました。昭和57年度から3ヶ年計画で、国庫補助事業として、調査を実施いたしました。その結果、岡崎城跡が前期・後期の2期に分けられ、後期の範囲は外郭線を含むと当初考えていたものより広い範囲であることなどが判明しました。」

書評:
総合調査と銘打つだけあって、現況調査から発掘調査、城主の資料調査まで岡崎城についての多角的な調査結果が掲載されている。

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[目次]
第1章 調査経緯
第2章 相模岡崎城の位置
第3章 調査
 第1節 総論
 第2節 従来の見解
 第3節 表装遺構について
 第4節 絵図
 第5節 測量関係
 第6節 聞き取り調査
 第7節 中世石造物調査について
 第8節 発掘調査
 第9節 地質調査
第4章 相模岡崎城の時代と範囲
 第1節 城の時代区分
 第2節 主要遺構
 第3節 後期岡崎城時代の兵学
第5章 相模岡崎城の歴史的背景
 第1節 相模国における武家社会の成立と発展
 第2節 相模国における武家領の成立と発展
 第3節 結語
 第4節 岡崎城跡と大森氏について
第6章 総括
 付編Ⅰ 近代戦術よりみた岡崎城
 Ⅱ資料