近江の城 城が語る湖国の戦国史

近江の城 城が語る湖国の戦国史
出版社:サンライズ出版
発行日:1997年10月初版
ページ数:200P
著者:中井均
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「滋賀県教育委員会が10年を費やした分布調査の結果は10冊のの報告書にまとめられた。そこには人知れず、草に埋もれた名もなき城館跡の基礎的なデータが収められている。幸いにもこの調査の末端に参加させて頂いたり、報告書に導かれて城跡を見学するうちに、近江の中世城館跡はまさに日本城郭史の縮図であり、実にバラエティーに富む様々な構造を有する城館跡が多数存在することがわかった。
本書は、こうした多様な近江の中世城館跡の分布や構造そのものから、従来文書で明らかにされることのなかった湖国の戦国史の再検討を試みるものである。」
城の構造、立地から存在意義を検討している著者の意欲作。
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[目次]
第一章 甲賀の城・湖北の城
甲賀郡中惣と城館
湖北地方の平地城館
境目の城、湖北の山城
第二章 戦国大名の城郭
日本最大級の山城・観音寺城
知られざる山城・上平寺城
浅井三代の居城・小谷城
第三章 石垣・寺院・城郭
穴太積みは実在しなかった
軍事施設、敏満寺遺跡
京極氏、弥高寺より出陣す
湖東三山の防御体制
村の城・寺内町
第四章 信長・秀吉と近江の城
信長の居城、佐和山城
小谷城攻めと陣城
近世城郭の始祖、安土城
安土城下町
湖の城の城郭網
賤ヶ岳合戦と城郭
山の城の城郭網
第五章 よみがえる近江の城
城郭遺構が語る隠された歴史
瓦が語る城郭史
彦根城に見る中世と近世