姉川城跡 発掘調査報告書 神埼町文化財調査報告書第50集

姉川城跡 発掘調査報告書 神埼町文化財調査報告書第50集
編集・発行:神埼町教育委員会
発行日:1996年3月31日
ページ数:188P+図版17P+付図3枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、平成元年から平成6年の6ヵ年にわたり、国庫補助を受けて実施いたしました神埼町大字姉川に所在する姉川城跡の重要遺跡確認調査に伴う発掘調査報告書であります。姉川城跡の所在する町南西部は『クリーク』と呼ばれる佐賀平野特有の農村景観を残した地域であり、そのクリーク地帯に形成された遺跡群は、吉野ヶ里遺跡に代表される弥生時代遺跡と並び、佐賀平野の遺跡を特徴づけるものとして注目されています。」

書評:
大小の島からなる環濠集落から発展した姉川城は館跡であるようだが、非常に地域性が出ている遺跡ではないでしょうか。遺跡のある場所は一面の田のなかに家が点在する地域であり、それゆえ遺跡は田の下で良好に保存されてきた経緯があり、本書内でも良好に残された遺物や遺構が多数報告されています。

[目次]
Ⅰ はじめに
 1.調査に至る経過
 2.調査組織
Ⅱ 遺跡の立地と環境
 1.遺跡の立地と環境
 2.姉川城と姉川氏
Ⅲ 遺跡の調査
 1.調査区の設定と調査概要
 2.A区の調査
 3.B区の調査
 4.C区の調査
 5.D区の調査
 6.E区の調査
Ⅳ まとめ
 1.出土遺物の位置づけ
 2.遺構の変遷
 3.まとめ
付図1 Aa-01区遺構配置図
付図2 姉川城跡調査区配置図
付図3 姉川城跡周辺環濠集落分布図