歴史探索入門 史跡・文書の新発見

歴史探索入門 史跡・文書の新発見
出版社:角川書店
発行日:2003年5月初版
ページ数:253P
著者:小和田哲男
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「歴史に出てくる土地を訪れて、自分なりの新しい発見ができたら、どんなに面白いだろうか。本書はそんな希望をかなえてくれる。歴史の現場を訪ねて多くの研究成果をあげてきた著者が、自分流の調査方法を一から教えてくれる。調べ方のノウハウから現地の人たちとの交流のマナーまで、アドバイスと調査に役立つ基礎知識がいっぱい。探索の楽しみが倍増して、きっと何かが発見できる、待望の入門書。」
数々の歴史書やNHK大河「功名が辻」の歴史考証としても有名な著者が60歳を目の前に自身の経験を踏まえて、歴史の現地調査のポイントを解説し、その際守ってもらいたいルールやマナーに触れている。学生をはじめ、一般の歴史愛好家にも非常に有用である。おすすめです。
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[目次]
第一章 歴史探索に必要な懐疑の目
1 通説・定説を疑う
2 驚き・感動が研究のステップに
3 些細な疑問もおろそかにしない
4 まだまだ知らない歴史がある
第二章 現地を歩くと見えてくるものがある
1 「今川用水」の発見
2 古戦場の探索で戦国合戦の見方が変わる
3 歩いてこそわかる歴史がある
4 城の縄張り研究の大きな成果
第三章 聞き取り調査の世界
1 聞き取りの基本
2 伝承からアプローチ
3 中世農民の生活がみえてくる
4 聞き取りの成果をどう生かすか
第四章 地名・屋号は生きている
1 地名を手がかりに城館跡を発見
2 通称地名と伝承地名
3 地籍図の効果的利用法
第五章 歴史の発見と古文書
1 原文書のもつ魅力とは何か
2 文書を発見したときの感動
3 古書店歩きも成果あり
4 使える系図と使えない系図
第六章 知っておきたい現地踏査のルールとマナー
1 古文書調査のときの注意事項
2 所蔵者にもプラスになる調査を
3 史跡や発見現場を訪ねるとき
4 山城に入るときの心得七カ条
第七章 現地調査の基礎知識
1 中世城郭
2 近世城郭
3 古戦場