伊勢館[付図] 昭和57年度伊勢館遺跡発掘調査報告書 大東町文化財調査報告書第8集

伊勢館[付図] 昭和57年度伊勢館遺跡発掘調査報告書 大東町文化財調査報告書第8集
編集・発行:大東町教育委員会
発行日:1984年3月
ページ数:87P-163P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
伊勢館の発掘調査報告書ですが、入手したのは附図のみで87ページから始まっています。元は本文と2分冊であるものなのでしょう。大判の折込図もありますが、解説がないと附図だけでは利用価値が半減してしまいます。

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片野城跡 -NTTドコモ移動無線基地局建設に伴う発掘調査-

片野城跡 -NTTドコモ移動無線基地局建設に伴う発掘調査-
編集・発行:株式会社東京航業研究所
発行日:2006年12月31日
ページ数:34P+図版7P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「『片野城跡』は石岡市根小屋に存在する城館跡で、戦国時代には太田資正という武将の居城となりました。城内には資正が守護神として迎えたと言われる七代天神社が鎮座しており、その時、奉納された十二座神楽が現在でも行われています。また、片野城の中心部は市の史跡に指定されており、石岡市内でも重要な埋蔵文化財の包蔵地と言えるでしょう。」

書評:
中世末から近世にかけての多くの墓壙跡が発見されています。
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伊作城跡 地方特定道路整備事業(麓工区)に伴う埋蔵文化財発掘調査事業報告書 吹上町埋蔵文化財発掘調査報告書(15)

伊作城跡 地方特定道路整備事業(麓工区)に伴う埋蔵文化財発掘調査事業報告書 吹上町埋蔵文化財発掘調査報告書(15)
編集・発行:吹上町教育委員会
発行日:2003年3月
ページ数:76P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「かつて吹上町南部一帯を支配した伊作島津家の居城伊作城は、その規模の大きさと戦国島津氏発祥の地として広く知られています。島津忠良は伊作島津家最後の当主で、島津本家の当主になった息子貴久を助け、島津一族の内紛を治め、弱体化した島津本家の立て直しに大きく貢献しました。歴史の大きな舞台になった伊作城ですが、日常の生活や、どんな建造物が建っていたのか、といったことはよく分かっていません。今回伊作城跡の発掘では、柵と思われる遺構が発見され、戦時の備えの一端が窺えました。」

道路建設に伴う遺構調査である。多くの遺構が発見されている。
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穆佐(むかさ)城跡 穆佐城跡保存整備に伴う埋蔵文化財発掘調査概要報告書(Ⅰ) 高岡町埋蔵文化財調査報告書第33集

穆佐(むかさ)城跡 穆佐城跡保存整備に伴う埋蔵文化財発掘調査概要報告書(Ⅰ) 高岡町埋蔵文化財調査報告書第33集
編集・発行:高岡町教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:18P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「穆佐城跡は、南北朝時代から約280年近い歴史を持つ山城で、南九州の中世史を語る上で重要な位置をしめております。特に、南北朝時代には北朝方の九州の拠点的存在となり、幾たびとなく戦場の舞台になったところでもあります。高岡町は平成8年度に『穆佐城跡保存整備基本計画』を策定し、穆佐城の歴史的な公園整備を進めてきているところであります。そのような中、平成14年3月には国指定としての指定を受け、今年度からは『穆佐城跡保存整備事業』として、保存整備計画の見直しを行い、合わせて発掘調査を実施しております。今年度の調査では、穆佐城内西側の曲輪で通路状の遺構が検出されております。」

本書の対象調査では遺構が少しでていますが、遺物はほとんど出ず、使用された時期の特定には至らなかったようです。
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粟田城跡(3) 土木事業代替地先行取得事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 長野市の埋蔵文化財第69集

粟田城跡(3) 土木事業代替地先行取得事業に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 長野市の埋蔵文化財第69集
発行:長野市埋蔵文化財センター
発行日:1995年3月30日
ページ数:15P
編集:長野市教育委員会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このたび土木事業用地代替地先行取得事業にともない、粟田城跡の発掘調査を実施いたしました。事業予定地周辺は過去の調査で重要な埋蔵文化財が発見されており、古代史研究上注目されていた地域であり、今回の調査でも多大な成果が得られました。」
今回の3次調査までの結果を受けて、粟田城跡の廃絶時期について考察している。

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栗田城跡(2)(東馬場遺跡) 上條器械店新築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 長野市の埋蔵文化財第61集

栗田城跡(2)(東馬場遺跡)上條器械店新築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 長野市の埋蔵文化財第61集
編集:長野市教育委員会
発行:長野市埋蔵文化財センター
発行日:1994年3月30日
ページ数:33P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、上條器械店新築工事(新幹線建設事業に伴う代替地)に先立ち、平成5年度事業として実施した埋蔵文化財発掘調査報告書である。」

大正時代の地籍図から粟田城の縄張りを復原しようというする論考が興味深い。
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松代城跡 -国補神田川改修事業地点- 長野市の埋蔵文化財第73集

松代城跡 -国補神田川改修事業地点- 長野市の埋蔵文化財第73集
編集:長野市教育委員会
発行:長野市埋蔵文化財センター
発行日:1995年3月30日
ページ数:20P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、長野県長野建設事務所主管の神田川改修事業に伴う発掘調査を平成4年度から6年度にかけて実施いたしました。事業計画地は国史跡松代城跡と深くかかわりのある花の丸御殿跡の西端と桜の馬場の推定地にあたり、松代城の縄張り確認のうえで重要な役割を有していました。」

本調査で石積みや溝址が見つかり、松代城跡の縄張りの復元に役立つ成果を得られたようです。
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尾張地域の考古資料に関する文献資料調査 戸山屋敷銅鐸考・瓦礫舎 名古屋市博物館調査研究報告Ⅱ

尾張地域の考古資料に関する文献資料調査 戸山屋敷銅鐸考 名古屋市博物館調査研究報告Ⅱ 尾張地域の考古資料に関する文献資料調査 瓦礫舎 名古屋市博物館調査研究報告Ⅱ
編集・発行:名古屋市博物館
発行日:1992年3月31日
ページ数:51P+124P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このテーマは、1988年に当館にて開催した特別展『考古学の風景 名古屋における発見と調査のあゆみ』を契機として構想、展開したものであり、就中、発掘調査を実施していない当館にあっては、発掘調査によらない、博物館施設固有の調査研究活動の一つのスタイルを提示するものと言ってよいでしょう。」
瓦礫舎により江戸時代に収集された古瓦の影印を収録した本「古瓦譜」が全国各地の瓦の紋が見れて面白い。名古屋市博物館で販売されていたが、現在は絶版です。古書で購入しました。
名古屋市博物館 出版物ホームページ

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限定版 伊達政宗が片腕片倉小十郎居城 白石城

限定版 伊達政宗が片腕片倉小十郎居城 白石城 限定版 伊達政宗が片腕片倉小十郎居城 白石城
出版社:白石市文化財愛護の会
発行日:1982年8月初版、1987年9月第二版
ページ数:487P
著者:片倉信光
定価:5,500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
「この書は、江戸時代、仙台藩では仙台城の外唯一の城として引き続き十代約二百六十余年間片倉氏の居住した白石城の規模及びその変遷を網羅し、さらに城内の生活や年中行事に至るまで、片倉家所蔵の未発表の資料を集成したもので、城郭研究に新たな方向性を見い出し得るものと確信いたします。」

書評:
白石城に関する貴重な資料集です。当時も限定版として発売されていたこともあり、現在では古書でも非常に入手が難しい状態にあります。
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再発見 北伊勢国の城

再発見 北伊勢国の城
編集・発行:伊藤徳也 私刊
発行日:2008年7月3日
ページ数:379P
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
「三重県の地は、かつての伊勢国、志摩国、伊賀国、そして紀伊国の一部から成り立っている。北半分が伊勢国に相当するが、その中でも現在の亀山市、鈴鹿市以北を一般に北伊勢国という。北勢に存在したであろう中世城郭は、200少々であると思われる。そのほとんどは近世・近現代の地誌や軍記物に記載されたものである。200程のうち、何らかの遺構が確認できるものは半分弱と推定している。本書は中世城館に関する調査報告であるとともに、今後、中世城郭を見てみたい、楽しんでみたいという人にも参考となるよう、調査の手順や必要な道具類、図面の整理法、あるいは詳しい所在地や公共交通機関での行き方なども含めて記述している。」

書評:
北伊勢の城館の現況や縄張りについて詳細である。著者の苦労の作であることは一目瞭然であり、その情報量に感服する。北伊勢の城館を訪れるときは非常に参考になる。第25回全国城郭研究者セミナー(三重)会場で購入した。
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