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発行:石川史書刊行会
発行日:2007年10月20日初版
ページ数:281P
編者:加能史料編纂委員会
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『加能史料 奈良・平安Ⅰ』が刊行されてから、はや二十五年が経ちました。昨年度の室町編完結により、奈良・平安・鎌倉・南北朝・室町・戦国の各時代がつながり、あとは戦国編の完結を待つばかりです。本書は、平成十一年『加能史料』編さん二十周年記念として出版された『加賀・能登 歴史の窓』に続く第二弾として企画されたもので、加能史料会報十二号以降の論考に、関係者の新稿を加えてまとめたものです。」
本書は、石川史書刊行会(石川県立図書館内)で購入することができます。
石川史書刊行会 刊行物ホームページ
加賀・能登 歴史の窓 加能史料編纂二十周年記念出版
加賀文化の華 前田綱紀展
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編集・発行:石川県立美術館
発行日:1988年10月1日
ページ数:267P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「旧館時代に、初代前田利家、三代前田利常をとりあげ、加賀文化の形成期にスポットをあてた展観をすでに開催してきましたが、本年は加賀文化の完成者である五代前田綱紀をとりあげることにしました。綱紀が生きた時代は、江戸時代中期の文化爛熟期に照合し、みずから学を好み、美術文化を奨励したところから、加賀藩とくに首府としての金沢は、稀にみる学術、美術の都市として繁栄しました。今日の尊経閣文庫、美術工芸標本の集大成というべき百工比照、加賀藩工芸工房としての細工所等は、すべて綱紀時代に完成されたものであり、今日の石川県の伝統工芸のルーツとなっていることはいうまでもありません。」
同館開館五周年を記念して、昭和63年10月1日から26日まで開催された「前田綱紀展」の展示図録です。古書店でみつけましたが、綱紀の蒐集した尊経閣文庫(他の藩主蒐集分と区別して尊経閣蔵書という)や百工比照を多数掲載しており、普段みることができないものもあるので珍しいです。特に、百工比照は石川県の伝統工芸の基礎となった見本帳であり貴重な資料です。図録にはカラーとモノクロのページがありますが、せめて百工比照はすべてカラーで掲載してほしかったです。
一向一揆百年史 「百姓ノ持チタル国」五百年記念
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発行元:白山書店
発行日:1987年5月初版
ページ数:189P
著者:浅井茂人
定価:1,200円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「長享二年五月、いまから丁度五百年前、金沢市南郊の高尾城は加賀・能登・越中の農民一揆二〇万に取りかこまれた。一揆の指導者は鳥越の弘願寺、木越の光徳寺、磯部の勝願寺、吉藤の専光寺等の大坊主及び有力国人たちであった。激しい戦いの結果、六月九日城は落ち守護富樫政親は自刃した。以後約百年間にわたって加賀はいわゆる『百姓の持ちたる国』となる。この百年間は又戦国時代百年間とかさなり、一向一揆こそは戦国の主役であった。ところが五百年後の現在、この輝かしい人民の歴史も人々の記憶から忘れ去られようとしている。一揆の発現地、加賀においてすら今や風化の道を辿ろうとしている。人々の意識の風化をなげくよりもまず人々の意識をかきたてる仕事こそ、いま吾々がなさねばならない仕事ではなかろうか。そのためには一人でも多くの人々に一向一揆の歴史について知ってもらいたい。この念願からささやかながらこの書をまとめてみました。」
加賀を中心にした一向一揆の歴史をまとめたもの。自ら関連する遺跡を踏破したり、調査したものではなく、先人の著作をまとめたものであるようだ。ただ、一向一揆に関する専門書はあるものの一般書とは少なかったことから一定の意義を持つと考えるが、絶版状態なのは残念である。
一向一揆研究ノート(一) 消された城砦と金沢の原点を探る 一向一揆時代の金沢・小立野台地周辺考
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発行元:能登印刷出版部
発行日:1987年12月初版
ページ数:165P
著者:辰巳明
定価:1,500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この小冊子は元金沢二水高等学校・金沢泉丘高等学校・盲学校教諭辰巳明の遺稿を、遺族が整理したものである。この論文が書き起こされた経緯は筆者自らその未完の『あとがき』に記している。」
金沢周辺の一向一揆に関連する城砦の研究であるが、地元民ならではの持論が新鮮である。発行部数が非常に少なかったのか古書店で初めてみた。県内図書館には数多く収蔵されるものの貸出禁止されているものが多い。同類の研究は少なく、本書も著者が病気で中途となっているため、引続き研究の必要があろう。その際はぜひ本書を下地にしてもらいたい。
加賀藩塩硝をたどる歴史の道
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発行:金沢市崎浦公民館
発行日:2001年2月1日
ページ数:158P
編集:塩硝の道検証委員会
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「内容は専門家の研究書のような論及におよぶものではありませんが、委員会メンバーが塩硝の生産、販路、塩硝調合所などにそれぞれ焦点をあて、全精力を注いで先達の書籍をひもとき、地元の古老から聞き取り、あるいは足で調査したものであります。塩硝蔵周辺の調査など、地元ならではと認めていただける記述もあるかと思います。将来にわたってご参考にしていただけたらと存じます。」
加賀藩の塩硝蔵のあった地元公民館による加賀藩塩硝の調査報告書。同公民館のホームページに簡単にまとめられているが、本書はかなり詳しくまとめられている。ここまでまとめるのは非常に苦労があったものと思われるが、残念ながら市販されなかったようだ。塩硝蔵の研究をするときはぜひ一読してください。
石田三成と佐和山城址 東山の史蹟と景勝
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編集・発行:彦根石田三成公顕彰会 元彦根図書館長 北野源治
発行日:1974年8月初版
ページ数:217P
定価:500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本冊子も版を重ねて来ましたが、今回更に稿を補足して顕彰に幾分でも役立てようと考えた次第です。今回、島津藩と関係深い高宮町小林家から興味ある資料を提出して下さったので追加記述とした。彦根の東山一帯が史蹟と景勝に富める観光地であることを広く認識してほしいとの念願から今回、本冊子に付加することにしました。更に『彦根の昔と今』に関して簡単ながら人口の変動と町名の変移を記述して参考の資料とした。」
前回の同名書「石田三成と佐和山城址」から10年経ってかなり内容を追加・補足して、石田三成公顕彰会の発行として完成形となっている。現在入手が非常に困難、また高価なのであるが、全体に焼けが強く残るものの地元古本屋で偶然にも安く入手することができた。文章は口語調に改められて前書に比べ非常に読み易くなっている。文字が大きめなので文章量はそれほど多くない。
帰雲城 世界遺産白川郷物語 (上)・(下)
大津城跡発掘調査報告書 -浜大津公共駐車場・スカイプラザ浜大津建設に伴う- 大津市埋蔵文化財調査報告書29
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編集・発行:大津市教育委員会
発行日:1999年3月
ページ数:52P+図版45P
定価:2,100円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大津城は、豊臣秀吉の命により坂本城の廃城にともなって、天正14年(1586)頃に現在の浜大津周辺に建てられた城です。第4代目城主の京極高次は、関ヶ原の合戦に先立つ大津城攻防戦に東軍方として籠城し、西軍の大軍を大津城に足止めしました。この京極高次による西軍の足止めが、関ヶ原の合戦の勝敗に大きな影響を及ぼしたと言われています。今回発掘調査を実施しました場所は、大津城本丸推定地の東端部分にあたります。調査の結果、大津城に関連すると考えられる遺構として、礎石建物跡2棟・区画の石列・石組の溝跡などが検出されました。このことは、謎に包まれた大津城の実体を解明していく上で、貴重な発見であるといえます。」
図版はモノクロしかなく残念であるが、これまでの大津城の発掘調査の経過を知ることができるので貴重である。本書は大津市歴史博物館で購入しましたが、実は最後の一冊でした(2007年11月2日)。こういう報告書類は再版されることが非常にまれなので入手できたのは運が良かったです。
大津市歴史博物館 文化財・報告書ホームページ
膳所城本丸跡発掘調査報告書 大津市埋蔵文化財調査報告書16
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編集・発行:大津市教育委員会
発行日:1990年3月
ページ数:49P+図版8P
定価:1,220円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「膳所城は、坂本城・大津城とともに、湖を利用した水城としてよく知られています。しかし、この膳所城もいまは膳所城跡公園に当時の面影をわずかに残すだけで、ほとんど姿を消してしまいました。その実実態については、絵図などの史料により研究が進められておりますが、考古学的な発掘調査はいままでほとんど行われていませんでした。本報告書は昭和58年度に実施しました膳所城本丸跡の発掘調査の結果をまとめたものです。」
今回の発掘調査結果のほかに、現存する膳所城の遺構に関する章が一つと、前回の発掘調査の概要が一章含まれていて、膳所城に関する遺物に関してすべてを把握できるので、膳所城研究には価値ある一冊となっている。本書は大津市歴史博物館で購入できます。
大津市歴史博物館 文化財・報告書ホームページ

