
出版社:伊吉書院
発行日:1981年3月初版
ページ数:270P
著者:沼館愛三
定価:4,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
本書は、沼館愛三氏による東北地方城郭研究シリーズ全5巻の5冊目である。城館の跡について、平城か山城か平山城かなどを示しながら、重要なものについては実地概測図をいれ、すべてについて関係資料・伝承の類をも引用して、著者の歴史地理学の知識と旧帝国陸軍の佐官としての識見とを余すところなく記述している。東北地方の城館を網羅した古典となりうる存在である。


南部諸城の研究 城郭研究シリーズ4
伊達諸城の研究 城郭研究シリーズ3
会津・仙道・海道地方諸城の研究 城郭研究シリーズ2
出羽諸城の研究 城郭研究シリーズ1
沖縄の城郭
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出版社:緑と生活社
発行日:1982年8月初版
ページ数:513P
著者:新城徳祐
定価:4,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「郷土に生まれ育って郷土を知らないということは誠に恥ずかしいことである。というのは、昭和5年の夏休みの頃とおぼえているが、沖縄県立第一中学校の兼島由明先生が数人の学生を引率されて今帰仁村の今泊に来られ、『北山城跡を案内して呉れ』といわれたので、当時、今泊部落の青年団長をしていた筆者が案内することになった。ところが、いろいろと質問があって満足に説明することができず、大変心苦しい思いをしたものであった。それからは郷里の大先輩の島袋源一郎先生や古老たちから話を聞いたり、調べたりしたものであった。このようなことが動機になったのであろうか、1955年の9月に文化財保護委員会に就職することができ、主として史跡と民俗芸能を担当することになった。」
本書は、文化財保護委員を務められた著者が沖縄の城跡についてまとめたものである。著者は序の中で調査不十分と謙遜してはいるが、沖縄の城郭をほぼ網羅している書籍は他にないのである。縄張図まではいえないが平面見取図か、または写真が各城にあり、現在では徐々に薄れていく各城の歴史を書き留めていることは貴重であろう。沖縄の城郭を調査する際は必携の一冊。

