加賀百万石と中山道の旅

加賀百万石と中山道の旅
出版社:新人物往来社
発行日:2007年8月初版
ページ数:229P
著者:忠田敏男
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「日本一の規模を誇った、加賀百万石の大名行列。川越え、峠越え、他の大名行列と鉢合わせ、宿場火事など、その道中は難題の連続だった。参勤交代の実体を、街道にまつわるエピソード、ロマン、旅情などを織り交ぜて綴る。」
加賀前田家の参勤交代行列は随一の大藩だっただけに注目される部分も大きい。江戸へ向かう新潟県の「親知らず子知らず」の難所越えなどのエピソードも多いわけであるが、本書はその行列の中山道におけるエピソードを前田家の古文書を題材にまとめている。興味ある方は一読して損はありません。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 加賀百万石と中山道の旅

加賀騒動 中公新書528

加賀騒動 中公新書528
出版社:中央公論社
発行日:1979年1月初版
ページ数:181P
著者:若林喜三郎
定価:320円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「加賀藩のお家騒動の真相究明から転換期の歴史的特相を見る。」
加賀前田藩で最も有名な御家騒動「加賀騒動」についての書である。主役である大槻伝藏の生と死を時代のなかに位置づけて解説する。加賀騒動に関しての著書は少なくないのであるが、最近は出版されていない。そこで内容も詳しく、手頃な値段で古書を入手できる本書を購入した。著者の若林氏は元金沢大学教授であるが、石川県内の町村史の編纂委員としても数多く参加している。
この書籍をAmazonで購入する

続きを読む 加賀騒動 中公新書528

前田慶寧と幕末維新 最後の加賀藩主の「正義」

前田慶寧と幕末維新 最後の加賀藩主の「正義」
出版社:北國新聞社出版局
発行日:2007年12月初版
ページ数:381P
著者:徳田寿秋
定価:2,857円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『優柔不断』『日和見』のレッテルに異議あり。尊王思想を信条とした慶寧は藩内の佐幕派と激しく対峙した。新たな史料で、その人物像を再検証した幕末維新史。」
幕末の加賀藩は幕府軍にも新政府軍にも寄らずつかずの優柔不断な態度で時代に乗り遅れ、歴史の表舞台に登場できなかったという評価が定着している感があるが、著者はそれは違うという論考を最後の藩主となった前田慶寧の行動などから紐解こうとしている。加賀藩の歴史は初代前田利家に関するものが圧倒的に多く、二代利長、三代利常、五代綱紀に関するものがそれに続く。つまり、六代以降十四代慶寧に至る歴史は一般書としてはほとんどないのである。本書は、幕末の加賀藩の動向に焦点が当てられており、本書が端緒になってこの時代に光が当たって評価が変わるようであれば十分に意味があったといえる。とはいえ、内容は専門的な部分もあるので発行部数も多くないことが予想できるため、早めの入手をおすすめする。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 前田慶寧と幕末維新 最後の加賀藩主の「正義」

サカロジー 金沢の坂

サカロジー 金沢の坂
出版社:時鐘舎(北國新聞社)
発行日:2007年4月初版
ページ数:219P
著者:国本昭二
定価:838円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「恋を語るなら3度、プロポーズは10度−。坂の傾き「斜度」がドラマを生む。金沢にある坂のひとつひとつの傾斜が生み出すドラマを思い描き、何気なく通り過ぎる風景に表情を与える。『おあしす』連載を書籍化。」
金沢検定の出題されて、一躍脚光を浴びるようになった坂のエッセイ集である。金沢城は小立野台地の先端に築かれ、犀川を挟んで寺町台地、浅野川を挟んで卯辰山という位置関係から、金沢は非常に坂の多い町である。そうした金沢の坂を楽しみながら学べます。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む サカロジー 金沢の坂

金沢の三文豪

金沢の三文豪
出版社:北國新聞社
発行日:2003年8月初版
ページ数:539P
定価:3,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國新聞に掲載された小説および随筆と、代表的な小説を選んで、口語表現に変更して収録している。金沢を代表する3人の文豪の作品を一冊で読むことができ、金沢検定対策としては外せない一冊となっている。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 金沢の三文豪

ふるさと石川の文学

ふるさと石川の文学
出版社:北國新聞社
発行日:2003年4月初版
ページ数:285P
編集:金沢学院大学文学部日本文学研究室
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「いわゆる『文学』にとどまらず、哲学や恋愛小説まで網羅することで、文学を生み出す石川の歴史的な土壌の広がりと深さが際立った、ふるさと教育につながる案内書がここに完成。」
石川県の文学作品を古代から紹介する。少々文章が硬く手軽とはいえないが、金沢検定の文学分野の学習に利用できる。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む ふるさと石川の文学

文学への旅 金沢・名作の舞台

文学への旅 金沢・名作の舞台
発行:金沢市
発行日:2000年6月初版
ページ数:193P
編集:「文学への旅 金沢・名作の舞台」編集委員会
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「多くの文人たちが生まれ、また多くの作品の舞台となっている金沢。市民はもちろん観光客も手軽に読め、金沢をもっと深く知ることができる一冊。作品とその舞台のカラー写真、また舞台や作品の説明を記載。」
金沢市内と近郊に点在する文学作品の舞台を紹介する。見開きで簡潔にまとめられ、金沢検定の文学分野の学習に最適。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 文学への旅 金沢・名作の舞台

金沢用水散歩

金沢用水散歩
出版社:十月社
発行日:1995年4月初版
ページ数:270P
著者:笹倉信行
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢は水のまちである。他のまちから移ってきた者が、まっさきに気がつくのは、このまちの水の素晴らしさである。浅野川・犀川の川の流れ、他の地域が水不足であっても心配の無い水資源、そして街中の水のある風景である。特に川や用水が繁華街を含め街中を縦横に走り、また、かなりの水量の用水が相当なスピードで流れていく。水路も道路の側に、そして民家の裏庭にと、手を伸ばせば届く位のところにある。こんな風景が他の都市にあるであろうか。」
NTT金沢支店長であった著者が通勤地であった金沢の川と用水を趣味で巡ってまとめたもの。しかし、川や用水の歴史などを踏まえてかかれており、金沢検定の勉強には持って来いである。
この書籍をAmazonで購入する

続きを読む 金沢用水散歩

百万石物語 -加賀藩政と徳川幕府-

長浜市指定史跡 長浜城跡発掘調査報告書
出版社:北国出版社
発行日:1980年11月初版
ページ数:169P
著者:原谷一郎
定価:1,200円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、戦国の昔から徳川幕府三百年の治世を経て明治に至るまでの史実と、各時代の推移を、歴史書のように堅苦しくなくて、寧ろ興味深い物語り風にまとめあげた労作である。しかも、この封建時代特有の社会情勢や珍しい風習や各時代を彩った数多くの人物、女性たちの面影を、詳しく書き綴っている。」
加賀藩の物語というと利家、利長、利常の三代を書いている本が多い中、本書では広く初代から最後の藩主まで書いている。加賀藩の歴史を概観するには良書である。
この書籍をAmazonで購入する

続きを読む 百万石物語 -加賀藩政と徳川幕府-

加賀野菜それぞれの物語

加賀野菜それぞれの物語
出版社:橋本確文堂
発行日:2007年4月初版
ページ数:166P
著者:松下良
定価:1,714円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本書は加賀野菜の父松下良が語る加賀野菜のドキュメンタリーである。昭和40年頃、金沢の伝統野菜が市場から次第に駆逐されていくさまを目の当たりにした老舗種苗店の五代当主・松下良は、『地元の野菜は先人が残してくれた文化遺産。このままでは、金沢独自の文化が消滅してしまう』と、それに危機感をいだき、仲間を集め立ち上がった。」
加賀野菜の名付け親である松下良氏による加賀野菜の物語。これを読めば加賀野菜について人一倍詳しくなります。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 加賀野菜それぞれの物語