久保田城跡・藩校明徳館跡 -秋田中央道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第412集

久保田城跡・藩校明徳館跡 -秋田中央道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第412集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2006年3月
ページ数:カラー図版4P+94P+図版35P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「近世久保田城跡の城内中土橋及び両側の堀跡と、城外武家屋敷の調査成果を収めた。中土橋と堀の構築時期が判明した他、堀に関わる祭祀跡が見つかった。2つの遺跡からは、近世初頭から近代までの陶磁器をはじめとした、土製品・石製品・木製品などが多量に出土した。」

書評:
発掘場所は別に紹介している「東根小屋町遺跡」とすぐ傍です。遺跡の写真はよく似た場所を写しています。調査区域は比較的狭いので遺物は多くでていますが、遺構は土橋など少ないです。
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新屋敷遺跡 -一般国道13号湯沢横手道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書Ⅱ- 秋田県文化財調査報告書第389集

新屋敷遺跡 -一般国道13号湯沢横手道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書Ⅱ- 秋田県文化財調査報告書第389集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2005年3月
ページ数:カラー図版10P+146P+図版26P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「鎌倉時代の広大な居館跡の一角を調査。溝によって区画された掘立柱建物跡・竪穴状遺構・井戸跡・土坑・焼土遺構等を検出。律令型の掘立柱建物跡は秋田県内でも類例が少ない。遺物は12世紀末~13世紀を主体とし、中国産磁器や常滑産陶器の出土が特筆される。」
販売図書ページには「附図あり」となっているが附図はない。総ページ数も違ってます。巻頭のカラーページが多いです。調査記録がほとんどで歴史的な考察がないのが少し残念です。
秋田考古学協会販売図書一覧ホームページ

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東根小屋町遺跡 -秋田県教育・福祉複合施設整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第387集

東根小屋町遺跡 -秋田県教育・福祉複合施設整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第387集 東根小屋町遺跡 -秋田県教育・福祉複合施設整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第387集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2005年3月
ページ数:174P+図版20P+付図11枚
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「秋田市街地の中心部で発見された上級武士の屋敷跡。佐竹氏による城下町整備に伴い、低湿地帯を埋め立てて宅地造成されたため、地盤沈下と嵩上げ盛土をくり返し、旧秋田保健所の建物基礎内外に良好に遺存していた。日本海運でもたらされた初期伊万里を始めとする、16世紀後半~19世紀の陶磁器・木製品が多量出土した。」

書評:
発掘調査場所は大手門堀のすぐ傍である。附図として添付されている「久保田城下町 町割区画概略図」「秋田市街地に残る町割区画と旧町名」は大判で久保田城下町の様子がよくわかる。
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白石城物語

白石城物語
出版社:白石市文化体育振興財団
発行日:1995年5月3日初版、2001年10月1日再版
ページ数:337P
編集:読売新聞東北総局
定価:1,143円+税5%
オススメ度:★★★★☆
書評:
本書は、当時読売新聞の記者として白石に駐在していた名村栄治氏による読売新聞の連載「白石城物語」をまとめたものである。新聞掲載の記事とはいえ、白石城の歴史に関する本格的歴史書として成立している。白石市から発行されており、一般書店では販売されていないようであるが、いまでもどこかで入手できるのであろうか。自分は古書店で入手したが、市民向けに定価が抑えられているのであるが、古書はそれよりも高いですね。

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日本の遺跡27 五稜郭 幕末対外政策の北の拠点

日本の遺跡27 五稜郭 幕末対外政策の北の拠点
出版社:同成社
発行日:2008年5月初版
ページ数:186P
著者:田原良信
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「箱館戦争の舞台となった五稜郭は、軍事要塞ではなかった−。軍事的要因よりもライフラインを充実させた政治的な中心地・五稜郭の真の姿を再考する。最新の発掘データをふまえ凝縮した、遺跡の総合ガイドブック。」
同成社の日本の遺跡シリーズは前号に引続き城郭がテーマとなりました。発掘調査を元に構成された内容は少し難しいところもありますが、最新の発掘成果に触れられる貴重な機会を提供してくれます。
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多賀城 焼けた瓦の謎

多賀城 焼けた瓦の謎
出版社:文芸春秋
発行日:2007年7月初版
ページ数:124P
監修:工藤雅樹
定価:1,429円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「大化の改新の本当の意味とは? 奈良の大仏に貼った大量の金箔はどこから来たのか? なぜ桓武天皇は東北に3度も軍勢を送ったのか? 古代史の謎がひとつにつながる。わかりやすい文と絵で、考古学と歴史学を解説。」
多賀城に関する論文集だと思って手に取ったら、あれ??と思いました。それもそのはずで本書は、担当編集者である下山進さんの長女の夏休みの自由研究がきっかけとなっているそうです。イラストと少なめの文字、本書は多賀城ができた時代の背景をわかりやすく解説しています。入門書としてどうぞ。
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記念刊行 秋田城址が指定史蹟となるまで

記念刊行 秋田城址が指定史蹟となるまで
編集・発行:寺内町役場
発行日:1935年11月26日
ページ数:9P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
戦前、秋田城址が国史蹟として指定されたことを記念して地元寺内町(のちに合併して秋田市となる)で発行された小冊子。旧字体で少々読みづらいところであるが、当時秋田城址について判明していたことが記録されており、貴重である。

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DVD-VIDEO デジタルミュージアム仙台城 -石垣が語る400年-

DVD-VIDEO デジタルミュージアム仙台城 -石垣が語る400年-
編集・発行:仙台市教育委員会文化財課
発行日:2002年3月31日
収録時間:40分
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
評価:
「藩祖伊達政宗の築城から400年を迎えた仙台城。平成9年から平成12年にかけて行われた仙台城本丸跡の発掘調査で、石垣はその仕組みや移り変わりについて多くのことを教えてくれました。この作品は、映像やCGを通して、石垣が語る仙台城の400年の歴史についてわかりやすくご紹介いたします。」
本丸跡の石垣の発掘調査の成果について、当時の映像とCGを交えながら、ナレーションによる解説付きでわかりやすく構成されています。制作は津山城や江戸城のCGによるDVDも制作している凸版印刷ですから出来はよいです。これだけの学習DVDがこの価格であればお買い得です。VHSビデオ版もあります。
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仙台城跡7 -平成18年度調査報告書- 仙台市文化財調査報告書第309集

仙台城跡7 -平成18年度調査報告書- 仙台市文化財調査報告書第309集
編集・発行:仙台市教育委員会
発行日:2007年3月
ページ数:101P
定価:890円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「平成18年度は本丸御殿の主要な建物である大広間跡の周辺を中心とした発掘調査、三の丸巽門跡周辺の発掘調査が行われました。大広間跡に関する調査は今年度で6年目を迎え、北東周辺における堀跡などの区画施設を発見し、大広間と他の建物や庭園などの位置関係を考えていく上で大きな成果が得られました。また、昨年度に引続き大広間よりも古い玉石敷きを発見し、大広間完成以前の遺構の拡がりが明らかになりました。巽門跡周辺の調査では、近代に埋没したとみられる堀跡の北岸と西岸を確認し、南北幅が35m以上、深さが現地表面より6m以上となる大規模なものであることが明らかになりました。」

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仙台城跡地震災害石垣復旧事業及び史跡整備事業報告書 中門跡・清水門跡 仙台市文化財調査報告書第299集

仙台城跡地震災害石垣復旧事業及び史跡整備事業報告書 中門跡・清水門跡 仙台市文化財調査報告書第299集
編集・発行:仙台市教育委員会
発行日:2006年3月
ページ数:165P
定価:1,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「平成15年5月に発生した地震により、仙台城内の中門跡と清水門跡の石垣に被害が及びました。そのため、平成15年度から平成17年度にかけて3ヵ年の事業として石垣復旧事業を実施し、伝統工法にもとづく石垣の復旧に努めました。また、平成17年度には清水門跡石垣周辺の湧水切り回し工事を主とする史跡整備事業を実施いたしました。」

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