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出版社:新人物往来社
発行日:1980年3月初版
ページ数:284P
著者:坂本徳一
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書に登場させた二十四将は、毎年4月12日の信玄忌にちなみ、武田のふるさと・甲府市で開かれる『甲州軍団出陣』の戦国ドラマに登場する二十四将に合わせて構成した。」
武田24将について個別に生まれや伝承、戦歴を解説する。24将は江戸時代に甲陽軍鑑や浮世絵の影響で生まれたものであるが、少なくとも6通り以上は存在している。本書は、甲府市の信玄公祭りに合わせて、つまり武田神社に伝わる24将を基準としている。


カテゴリー: 日本史
武田信玄のすべて
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出版社:新人物往来社
発行日:1978年2月初版
ページ数:305P
編者:磯貝正義
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「武田信玄に関する著書論文の数は多い。現在でも、年に一冊や二冊は新著が店頭に並ぶ。それは、武田信玄が戦国武将中まれにみる名将で、スケールの大きい人物であったためだ。それだけにその人物像の全体を描写し尽くすことは至難のわざである。今までにも名著といわれるものがいくつも現われ、全体像を描いたものもないとはいえない。しかし正直のところ、個人の力には限度がある。それに信玄はいくら研究しても研究し尽くしうるような対象ではない。とにかく、信玄は一人の力では手に負えない偉大な存在である。そこで一つの試みとして、何人かの研究者が協力してそれぞれの項目を分担執筆し、全体として総合された信玄像を描き出してみようということになった。本書はそうした意図で生まれた新しい企図である。」


定本武田信玄
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出版社:新人物往来社
発行日:1977年1月初版
ページ数:382P
著者:磯貝正義
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「たまたま昭和40年に当時の人物往来社が、『戦国史料叢書』として『甲陽軍鑑』の復刻を企画し、服部治則教授と筆者とがその校注の仕事に当ることになったのが、筆者が信玄伝に取り組む契機となった。引続き同社の「日本の武将」シリーズの一冊として、『武田信玄』の執筆を依頼されるに至って筆者の信玄研究は本格化した。その後同シリーズは中途で挫折し、社の方も新人物往来社として再出発するなどの事情もあって、筆者もまた筆を中途で捨ててしまった。ところが同社の内川氏から、折角書き始めたものなら完成したらどうかとのすすめがあり、再度筆を執って書き上げたのが、昭和45年4月に同社から出版された前著『武田信玄』である。前著は信玄の戦歴が中心であり、民政家としての業績や武田氏の権力構造等に言及する余裕は余りなく、信玄の伝記としては不充分なものであった。このごろ前著の再刊を希望する声があるので、この際不足分を書き足し、全面的に書き直して面目を一新した形で再刊してみようという気になった。しかしいざ仕事を始めてみると、勤務の関係で新しい書き足しをする時間的余裕がなく、また自分なりに心血を注いで書いたものをわずか数年後の今日、全面的書き直しなどできるものでないことも分った。そこでこのたびは不本意ながら大小約百個所の訂補を行なっただけで刊行するのやむなきに至った。”定本”などと銘うつ気など全くなく、むしろ”稿本”とでもいいたいところであるが、出版社の事情もあるので了承することにした。」


新府城と武田勝頼
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出版社:新人物往来社
発行日:2001年3月初版
ページ数:307P
監修:網野善彦
編集:山梨県韮崎市教育委員会
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1999年11月7日、韮崎市・韮崎市教育委員会・史跡新府城跡保存整備委員会の主催で『戦国の浪漫 新府城-ふるさとの城を語ろう』と題し、韮崎市文化ホールにおいて開催されたシンポジウムの諸報告を中心に、各分野の専門家たちの論稿を加えて編集された本書は、まさしくこうした新たな歴史学の動向の中で生まれた成果の一つであるといってよかろう。」
武田氏を滅ぼしたということで低評価の勝頼であるが、最近再評価の動きが次々と出てきている。本書もその一端として、本拠であった新府城から勝頼を再評価しようとしている。


川中島合戦再考
激闘!川中島合戦をたどる -古戦場に刻された戦いの光と陰-
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出版社:龍鳳書房
発行日:2006年11月初版
ページ数:278P+マップ1枚
著者:岡澤由往
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この本は拙著『川中島古戦場ひとり旅-信玄軍配団扇の跡』をもとに、古文書解読講座や郷土史講座の講演資料などを補充加筆したものである。川中島の戦いについて史実を明らかにしようとしたものではない。母や祖母、そして『逆さっ穂』伝説の里に暮らしてきた人びとによって語り伝えられてきた川中島の戦いのなかに、ロマンと人間愛を求めようとしたものである。だれ人の手によって、書き写されたのであろうか、私の手元に手垢で汚れ、ささくれだった和綴の『甲越信戦録・八巻』の四分冊と二分冊の写本が二種類ある。何代も、幾人にも読み伝えられてきた写本である。この『甲越信戦録』は史書ではない。また単なる軍記物語でもない。軍記物語にこと寄せて、川中島の戦いを通して人間愛を教える教本である。いうなれば、今日の道徳教育の教科書とでもいうべき本である。寺子や里人たちが興味関心のある『川中島の戦い』を通して、『人間愛』・『報恩』の大切さを当時の知識人であった寺小屋師匠が教えたものであろう。史実性の希薄な『甲越信戦録』ではあるが、山本勘助の討死の地をはじめとして、古戦場の史跡の多くは、この『甲越信戦録』に依拠している。さらにつけ加えるならば、この地を訪れる方がたが、古戦場の地で暮らしてきた里人と同じ情感にたって、史跡探訪をしていただければと構成したガイドブックのつもりである。史跡については、伝承を尊重しながら、史料を補足して記述した。ガイドなしでも本書を片手に古戦場の自然風土を愛でながら、懐古の情にひたっていただければ幸いと思うものである。」


村上義清と信濃村上氏
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出版社:信毎書籍出版センター
発行日:2006年3月初版
ページ数:285P
監修:笹本正治
定価:1,429円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『信濃村上氏フォーラム』は、平成17年11月12日から13日にかけて坂城ルネッサンス事業として開かれ、12日にはフォーラムが、翌13日には町内の史跡見学が行なわれました。この2日間の延べ参加人数は550名にもなりました。これに先立ち、8月27日には『信濃村上氏フォーラム事前学習会「みんなで語ろう村上義清」』を開催しましたが、こちらにも100名という大勢の人が集まりました。私は、こうした催しを一度限りのイベントで終わらせてはならず、今回を坂城町が未来へつなげていく第一歩と考えます。これからも何らかの形で地域を学ぶ会が続けられていくことでしょう。それなら、今回のこの試みをきちんと未来に伝え、全国に向けても発信していかねばなりません。そこで私たちは、この二回の催しをそのまま書籍化することにしました。活字にして未来へ残すとともに、当日参加できなかった皆さんに、少しでも会場の雰囲気や坂城の皆さんの勉強意欲を伝えたいと考えたからです。」


上杉謙信と春日山城
中世越後の歴史 武将と古城をさぐる
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出版社:新人物往来社
発行日:1986年10月初版
ページ数:406P
著者:花ヶ前盛明
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「戦国大名上杉謙信と新潟県内の山城調査をはじめて、今年で25年になる。この間、『越後上杉氏の領国支配の研究』と『越後城郭の研究』をテーマに、中世文書と山城の調査・研究をすすめてきた。私と山城との出あいは昭和37年、安塚高等学校に赴任したときである。学校の裏山が南北朝の動乱時代に活躍した風間信濃守信昭の居城、直峰城であったからである。以後、上越地方はもとより、中越・下越・佐渡地方へも、休日を利用して足をのばした。本書は、これまでの研究報告をもとに越後の古城を加えたものである。昭和59年に上梓した『上杉謙信と春日山城』とあわせて、お読み頂ければ幸甚である。」
