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出版社:北国出版社
発行日:1980年11月初版
ページ数:169P
著者:原谷一郎
定価:1,200円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、戦国の昔から徳川幕府三百年の治世を経て明治に至るまでの史実と、各時代の推移を、歴史書のように堅苦しくなくて、寧ろ興味深い物語り風にまとめあげた労作である。しかも、この封建時代特有の社会情勢や珍しい風習や各時代を彩った数多くの人物、女性たちの面影を、詳しく書き綴っている。」
加賀藩の物語というと利家、利長、利常の三代を書いている本が多い中、本書では広く初代から最後の藩主まで書いている。加賀藩の歴史を概観するには良書である。

図録 大徳川展
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編集・発行:「大徳川展」主催事務局、東京国立博物館
発行日:2007年10月10日
ページ数:286P
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「徳川将軍家、尾張・紀伊・水戸の徳川御三家をはじめ、久能山・日光・尾張・紀伊・水戸などの東照宮に伝えられてきた門外不出の品々および美術、歴史資料として貴重な宝物300余点が、史上初、一堂に結集。」
東京国立博物館で平成19年10月10日から12月2日まで開催された「大徳川展」の展示図録。会場は平日でも大勢の人でゆっくりと見ることが困難であったため、展示図録でたっぷり堪能したいところではあるが、大きさや色彩など実物に勝るものはない。
大徳川展ホームページ
※開催終了後は閉鎖されていることもございます。
駿府城跡Ⅰ(遺構編) 静岡市埋蔵文化財調査報告36
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編集・発行:静岡市教育委員会
発行日:1996年3月25日初版
ページ数:46P+図版38P+付図16枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、昭和57年児童館建設に伴う確認調査、巽櫓復元に伴う埋蔵文化財発掘調査として昭和61年に実施したものと、駿府公園再整備(第1工区)に伴う埋蔵文化財発掘調査として平成2年から平成7年に実施した駿府城跡の発掘調査報告書である。」
書評:
同時期の調査報告書は本書である遺構編と別冊遺物編に分冊されています。本書では、堀や石垣、礎石といった遺構の状況が掲載されています。図版の一部はカラーであり、対象地区の実測図や平面図、立面図が多くの付図として添付されている。
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長篠城址 第1次~第4次試堀調査報告書
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編集・発行:凰来町教育委員会
発行日:2004年1月初版
ページ数:281P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「天正3年(1575年)5月8日、武田軍が長篠城を包囲して攻撃を開始しました。これが小学校の教科書にも掲載されている『長篠の戦い』の幕開けであります。この戦いは、長篠城攻めの前半戦と3000丁の鉄砲が使われた設楽が原での戦いの後半戦に分けることができます。『前半戦の城兵500で、1万5000の武田軍を1週間以上にわたり防ぎ得たのはなぜか。』が、来訪者の多くの方が抱く疑問であります。この課題を解決するためにも長篠城址を試堀調査して、1575年当時の状況を明らかにすると共に、後世に残していくための整備をしていくことが大切であると考えられました。ここに、第4次までの試堀調査の結果を報告書としてまとめ上げることができました。今後、虎口の確認など残された問題を解決し、整備計画の作成へと進展することを強く願っております。」
書評:
長篠城址の試堀調査の第1次から第4次までの合本。なるべく体裁を同じにしようとはしているが、3次と4次は目次が抜けている。折角なので、あとがきで4次までの総まとめをしてくれると良かったのだが、それともまだ続くからあえて総まとめを入れなかったのか。
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鳥羽城跡 愛知県埋蔵文化財センター調査報告書第69集
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編集・発行:愛知県埋蔵文化財センター
発行日:1996年8月30日初版
ページ数:73P+図版15P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「財団法人愛知県埋蔵文化財センターは、平成6年度に県道西尾幡豆線の建設に伴う事前調査として、愛知県教育委員会の委託を受け、幡豆郡幡豆町大字鳥羽字川坂にあります鳥羽城跡の発掘調査を実施し、この度ようやくその報告書をまとめることができました。鳥羽城跡では、土塁や曲輪・虎口・搦手を伴う山城のほぼ全容が調査され、本県では数少ない事例として貴重な資料になるものと思われます。それ以外にも中世の焼成土坑や近世の集落や墓群が見つかっており、墨書土器なども出土しています。」
書評:
鳥羽城跡とはまぎらわしい名前である。最も有名な鳥羽城は三重県鳥羽市のそれであろうが、なぜ愛知県埋蔵文化財センター?とは思っていたが、内容がよくわからずに購入した。結局場所も対象もまったく違うものであり、これは東三河の幡豆小笠原氏の見張り用砦ではないかと結論付けられている。
驚いたのは図版の中に、CG復元で当時の様子が掲載されていたこと。決して出来がよいとは思わないが、こういう手法を使用して報告書がわかりやすくなるのは歓迎である。
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中世北陸の城館と寺院 第15回北陸中世考古学研究会 資料集
若狭小浜城跡 -小浜城跡発掘調査報告書-
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発行:福井県立若狭歴史民俗資料館
発行日:1984年3月初版
ページ数:107P+図版108P+93P
編集:小浜城跡発掘調査団
定価:不明
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本書は福井県小浜市城内一・二丁目に所在する若狭小浜城跡の発掘調査報告書である。本書では発掘調査結果と合せて小浜城築城に関する文献も出来得る限り収録し、史料からみた築城の変遷及び城下町・小浜湊についても若干ふれた。調査期間は昭和54年から57年までの4ケ年もおよび、第1次~第4次にわけておこなわれた。しかし、この間に、小浜市々道拡巾工事による大手門付近の調査、裁判所改築に伴う三の丸南側の調査もあって、実質は第6次にわたっての調査となった。」
現在、天守閣復元整備計画の進む小浜城の発掘調査の総合報告書となる。歴史・遺物・古文献史料と一冊で小浜城を俯瞰できる。
長浜市指定史跡 長浜城跡発掘調査報告書
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編集・発行:長浜市教育委員会
発行日:1971年4月30日初版
ページ数:13P+図版16P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「長浜市指定史跡『長浜城跡』を、本市の都市計画公園整備のために、一部変更したい旨の協議を教育委員会へ求めて来た。早速その計画を調査したところ、長浜城の石垣があったところと推定される湖水の一部が、埋め立てられて、土地を造成することになっていることが判明した。そこで、教育委員会は、このことを本市の文化財審議院会にはかることとした。審議の結果、土地造成計画変更の至難なことを認め、埋め立工事に先だって、該当地の発掘調査を行なって、報告書としてこれを保存し、現場は埋めもどしをして、その直上に石垣の位置を表示する標識を設けることに決定した。発掘調査は、昭和44年11月から開始されたが、時たまたま冬期に向っての作業であったために、湖北地方特有の吹雪と、湖岸の発掘であったために、浸透水になやまされ、調査に当っていただいた方々の苦労も大きかった。しかし調査は順調に進んで、最初の推測どおり、長浜城の石垣の石群をはじめ、一石五輪塔、屋根瓦の破片等多数の遺物が発見された。この報告書は、発掘調査の結果をまとめたものではあるが、先人の足跡をしのぶ資料をも併せ集録しているので、本書が、長浜城の規模を、推察するための参考ばかりではなく当地の歴史の変遷をうかがう上でも何等かの参考にしていただければ幸である。」
長浜城跡の戦後の発掘調査としては最初の報告書が本書である。発掘調査日誌など最近の発掘調査報告書とは随分違う構成のところがあるが、廃城後の使用状況や届出までの経緯など興味深い報告が並ぶ。
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河後森城の発掘と歴史
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出版社:八重垣書房
発行日:1997年6月初版
ページ数:360P
編者:矢野和泉
定価:2,095円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「愛媛県松野町松丸の河後森城跡は、県下最大の面積と規模を持ちながら、数百年草深い廃城となって顧みられることはなかった。その史跡が国指定文化財の栄光に輝くとは誰が予想したであろう。ここまでの発掘に努力された森光晴・宇都宮政徳先生はじめ多くの関係者に深い敬意を捧げる。」
本書は、著者が愛媛県北宇和郡松野町の広報紙「広報まつの」に連載した記事をまとめて、加筆修正したものに資料を追加したものです。著者の私論も含めて河後森城に関して非常によくまとめられています。改訂版が出ているようですが、頁数が変わらないので加筆されたものではなく、誤字を修正したものではないかと思います。現在絶版で入手が難しいのが残念です。