原川城的場・坂尻遺跡 市道北原川村村西線道路改良工事に伴う調査報告書

原川城的場・坂尻遺跡 市道北原川村村西線道路改良工事に伴う調査報告書
編集・発行:静岡県袋井市教育委員会
発行日:1990年3月30日
ページ数:11P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「袋井市教育委員会は、昭和63年5月23日より1ヶ月間の予定の国庫補助事業として、袋井市国本地内で坂尻遺跡の発掘調査を実施していたところ、隣接する市道北原川村村西線の原川城跡内で道路改良工事が計画されていることが判明した。そこで、袋井市土木課維持係と協議を重ね、工事と並行して発掘調査を実施することとなった。この改良工事は翌年度は、原川城跡の南側に位置する坂尻遺跡内でも実施するため、発掘・立会調査を実施することとした。」
続きを読む 原川城的場・坂尻遺跡 市道北原川村村西線道路改良工事に伴う調査報告書

興国寺城跡伝天守台跡・伝東船着場跡発掘調査報告書(興国寺城跡調査報告書1) 沼津市文化財調査報告第32集

興国寺城跡伝天守台跡・伝東船着場跡発掘調査報告書(興国寺城跡調査報告書1) 沼津市文化財調査報告第32集
編集・発行:沼津市教育委員会
発行日:1984年3月31日
ページ数:62P+図版16P+折込付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は沼津市根小屋字古城一帯に所在する興国寺城跡の伝天守台跡、伝東船着場跡の発掘調査報告書である。本書に係る発掘調査は、興国寺城跡の保存、保護に向けて基礎資料を得ることを目的とし、昭和57年11月6日から同年12月27日までの約2ヶ月に亘って実施した。」

書評:
興国寺城は北条五代発祥の地として、北条早雲が城主となって旗揚げした城として有名である。本書は興国寺城の始めての本格的な発掘調査報告書として、発掘結果のみならず、年表や論文も収録され、総合報告書の体裁を整えている。
[amazonjs asin=”B000J6TESO” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”興国寺城跡伝天守台跡・伝東船着場跡発掘調査報告書 (1984年) (沼津市文化財調査報告〈第32集〉)”]
続きを読む 興国寺城跡伝天守台跡・伝東船着場跡発掘調査報告書(興国寺城跡調査報告書1) 沼津市文化財調査報告第32集

岩津城跡測量調査報告書

岩津城跡測量調査報告書
編集・発行:岡崎市教育委員会
発行日:1989年3月31日
ページ数:36P+図版10P+付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「三河山間地の一土豪として発祥した松平氏が、三代信光の時代に至って岡崎市北部の岩津の地に進出し、この城を本拠として西三河平野へ進展する基礎を固めたといわれています。この由緒ある岩津城域も山麓から住宅化が進んではいますが、他の多くの城が消え去る中にあって、幸いにも比較的よく遺構が残っております。この城の性格と地域の歴史を明らかにするため、精密な実測に基づいた測量図を作成し記録保存することが強く望まれていました。そこで昭和62年度に現地測量調査を実施し、63年度事業としてこの測量調査の成果をまとめることとし、本岩津城跡測量調査報告書を作成いたしました。」
続きを読む 岩津城跡測量調査報告書

沓掛城址第一次発掘調査報告書

沓掛城址第一次発掘調査報告書
発行:豊明市教育委員会
発行日:1982年3月31日
ページ数:30P+図版12P
編集:豊明市沓掛城址発掘調査団
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
沓掛城址の第一次発掘調査の報告書です。
[amazonjs asin=”B000J7JD3Y” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”沓掛城址発掘調査報告書〈第1次〉 (1982年)”]
続きを読む 沓掛城址第一次発掘調査報告書

福谷城跡第4次発掘調査概要報告書

福谷城跡第4次発掘調査概要報告書
発行:三好町教育委員会
発行日:1990年3月31日
ページ数:18P+図版11P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「福谷(うきがい)城跡の調査は、昭和59年度 地形測量等調査、昭和61年度 第1次発掘調査、昭和62年度 第2次発掘調査、昭和63年度 第三次発掘調査と実施されている。これら一連の調査は、福谷城跡の範囲の確認、遺構の性格の把握を目的として実施し、学術的究明と、将来の文化財の保護、活用に向けての基礎資料を得ることにあった。今次調査もまたその例外ではない。第1次から第4次に至る調査の全体計画は、福谷城跡の中心部分と考えられるⅠ郭部分から、順次周囲の郭や諸施設を明らかにしていくものであった。特に第4次調査は、福谷城跡の北東部に北方向に延びている堀の遺構検出と性格の解明、およびⅢ郭の建物遺構の検出と構築状況の解明を期し実施した。」
続きを読む 福谷城跡第4次発掘調査概要報告書

吉田城址(Ⅴ) 豊橋市埋蔵文化財調査報告書第63集

吉田城址Ⅴ 豊橋市埋蔵文化財調査報告書第63集
編集・発行:豊橋市教育委員会
発行日:2002年3月22日
ページ数:64P+図版12P
定価:700円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
「本書は、豊橋市教育委員会及び豊橋遺跡調査会が行った吉田城址の第14次、15次、19次発掘調査及び立会調査の報告書である。」

書評:
発掘調査は屋敷地であり、遺物も陶器中心である。立会調査成果がなかなか面白い。城の調査というより城下町の調査というほうが適切な報告書である。
続きを読む 吉田城址(Ⅴ) 豊橋市埋蔵文化財調査報告書第63集

高山城総合学術調査報告書

takayamajosogogakujutu.jpg
発行:財団法人金森公顕彰会
発行日:1988年9月
ページ数:28P+折り込み付図9枚
編集:文化環境計画研究所
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「財団法人金森公顕彰会は、昭和58年設立以来、金森長近公銅像の建立をはじめ、高山城に関する資料収集、調査報告書の発刊、『飛騨金森史』の刊行など多岐にわたる事業を推進してまいりました。このたび、名古屋工業大学・内藤昌博士のご努力により、今まで明らかにされていなかった高山城本丸部分の様相が解明され、復元模型も立派に完成されました。それによると、高山城は自然の地形に合わせた不整形な本丸を築き、御殿と天守を接合した梯立式の珍しい城であることが判明しました。」

天守本丸御殿の模型復元までの過程を解説している。昨年までは高山市のホームページで購入できたがいつの間にか品切となったようだ。今のうちと古書で購入した。
続きを読む 高山城総合学術調査報告書

高山城跡発掘調査報告書Ⅱ 高山市埋蔵文化財調査報告書第14号

高山城跡発掘調査報告書Ⅱ 高山市埋蔵文化財調査報告書第14号
編集・発行:高山市教育委員会
発行日:1988年3月
ページ数:59P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、昭和61年6月4日から7月12日まで発掘調査を実施した、岐阜県高山市城山地内の高山城跡発掘調査報告書である。今回は、玄関部分50平方メートルの発掘調査、本丸中央東西トレンチ36m、台所下石垣のトレンチ4m、大広間北側の崖部トレンチ4mの発掘調査、本丸周辺9000平方メートルの測量と水準測量調査である。また、城郭全体にわたり遺構の概要を調査し、現段階における遺構の状況を記録した。なお、前回の高山城跡発掘調査報告書(昭和61年3月)により報告した事項は省略した。」

前回と今回の調査を踏まえて高山城全体の縄張り復元を試みている。付図は現在の地図上に往時の高山城の縄張りを重ねて表示している。
続きを読む 高山城跡発掘調査報告書Ⅱ 高山市埋蔵文化財調査報告書第14号

古渡城遺跡発掘調査報告書 南山大学大学院先史考古学研究報告第1冊

古渡城遺跡発掘調査報告書 南山大学大学院先史考古学研究報告第1冊
編集・発行:南山大学古渡城発掘調査会
発行日:1993年11月
ページ数:215P+図版52P+折り込み付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「真宗大谷派(東別院)の、広大な境内のサクラも盛りを過ぎて、花吹雪が舞い始めた平成3年4月、この発掘調査がスタートした。東別院の読売新聞社用地が、織田信長の父、信秀の居城だった『古渡城』跡の一部ではないか、という話は聞いていた。しかし、名古屋市教育委員会発行の名古屋市埋蔵文化財包含地図の指定からは、辛うじて外れていたので、よもや発掘調査をすることになるとは思っていなかった。市教委による試堀の結果、やはり発掘調査の必要があるという結論が出たとき、正直言って『これは困ったな』と思ったものだ。もちろん、多大な費用と時間がかかるということのほかに、一体、どこの誰に、発掘をお願いすればよいのか、まったくあてがなかったからである。」

書評:
本書は、古渡城跡と推定された東別院読売新聞社用地の発掘調査報告書である。発掘調査を担当したのは南山大学の伊藤秋男教授。よって、本書は「南山大学大学院先史考古学研究報告」として発行されている。発掘調査では予想を裏切らず大量の遺構と遺物が出土している。本書は序で述べられているとおり、報告書と研究書の区別がつかないような体裁をとらず、あくまで調査の純粋な報告に努めている。その分、解釈は読者に委ねられていると言えるが、浅学の身としてはヒントぐらいあってもよいのではないかと思えてしまう。
続きを読む 古渡城遺跡発掘調査報告書 南山大学大学院先史考古学研究報告第1冊

安祥城址発掘調査報告書

安祥城址発掘調査報告書
編集・発行:安城市教育委員会
発行日:1993年3月初版
ページ数:50P
定価:600円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
「安祥城は、徳川家康の先祖である松平氏が約50年間にわたって居城とした戦国時代の城です。松平氏の本拠が岡崎へ移された後も、安祥城をめぐって激しい戦がくり返されており、常に戦略上の要衝でした。廃城から400年あまりを経た現在、安祥城址は安城市内の代表的な史跡のひとつに数えられています。本教育委員会では、この安祥城址の発掘調査を昭和63年に実施しました。調査は決して大規模なものではありませんが、これまで知られていなかった安祥城の新たな一面も明らかになりました。本書はこの調査の成果をまとめたものです。」

書評:
絵図の検証から堀の発掘調査によって城域を推定する作業をまとめている。発掘調査までのアプローチが面白い。安城市歴史博物館で販売されたようだが、現在は完売となっており、古書で入手した。
続きを読む 安祥城址発掘調査報告書