小田原北条氏の城郭 -発掘調査からみるその築城技術-

小田原北条氏の城郭 -発掘調査からみるその築城技術-
編集・発行:東国中世考古学研究会
発行日:2010年11月27日
ページ数:182P
定価:3,150円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「今回のシンポジウムでは関東諸城の発掘調査事例のなかから、小田原北条氏が築いたと思われる堀、土塁、石垣を題材に、その築城技術を考えるものである。扱う城郭は、文献の上からも小田原北条氏との関わりが極めて高く、加えて考古学的な時間軸も一定の成果を得ているものが多い。考古学の視点による個性がでるものと期待される。」

書評:
11月27・28日に国陸近代美術館講堂で開催された同会のシンポジウム冊子。専門的な内容であるが、最新の発掘調査結果を知ることができる。当日のシンポジウム事例報告はページが少なめで、発表で捕捉されたであろう内容まではうかがい知ることはできないが、紙上報告として当日発表されていない発掘事案も掲載されている。
続きを読む 小田原北条氏の城郭 -発掘調査からみるその築城技術-

築城400年記念特別展 甦る延岡城

築城400年記念特別展 甦る延岡城
編集・発行:延岡市教育委員会文化課
発行日:2003年7月19日
ページ数:16P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「平成15年(2003)は、高橋元種が慶長6~8年(1601~1603)にかけて延岡城を築城し、城を中心とした城下町を形成してから400年を迎えます。そこで今回、現在の延岡市の基礎を築いてきた旧延岡藩主に関する資料の中から、延岡城や延岡藩政に関するものを中心に、全国各地の所蔵機関などに残る資料を集め、初めて一堂に展示することにしました。」

2003年7月19日から8月17日まで延岡市内藤記念館で開催された特別展図録。
続きを読む 築城400年記念特別展 甦る延岡城

黒田官兵衛(如水)の妹 妙圓大姉 福岡城と名島城

黒田官兵衛(如水)の妹 妙圓大姉 福岡城と名島城
出版社:梓書院
発行日:2010年4月
ページ数:289P
著者:荻野忠行
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「初代姫路城主黒田官兵衛(如水)は豊臣秀吉の軍師として播磨から筑前へと戦国の世を駆け抜け、妙圓など3姉妹もそれぞれの数奇な運命を辿る。官兵衛の家臣となった浦上一族と小河一族の知られざる事実を明らかにする。」
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 黒田官兵衛(如水)の妹 妙圓大姉 福岡城と名島城

史跡高山陣屋図録

史跡高山陣屋図録
発行:教育出版文化協会
発行日:1986年7月24日
ページ数:67P
著者:各務義章
定価:1,000円
オススメ度:★★★☆☆
「高山陣屋は明治維新とともにその歴史を閉じたが、以降も県政の事務所として利用された。昭和44年12月飛騨県事務所の移転に伴い、県教育委員会に移管され、全国唯一の現存陣屋として昭和45年9月より修復工事が始まり、昭和49年3月までと、昭和55年3月から昭和58年11月までの2回にわたる工事で、江戸時代の高山陣屋の姿がよみがえった。」

書評:
筆者が関わった2度の修復工事に関しては紙面の都合上、あまり多くは載せられていないが、高山陣屋の概要を知るには十分な資料となっている。
続きを読む 史跡高山陣屋図録

名城 宇都宮城 -しろとまちの移り変わり-

名城 宇都宮城 -しろとまちの移り変わり-
編集・発行:栃木県立博物館
発行日:2006年10月14日
ページ数:108P
定価:1,200円(5%税込) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
「宇都宮城の一部が復元されようとしているこの時期をとらえ、今回の企画展では、中世から近現代にいたる宇都宮城と城下に関連する資料の集大成を行うことといたしました。城下絵図、歴代の城主、将軍の日光社参との関係、城下町宇都宮のにぎわいなど、その内容は多岐にわたります。また、近代以降、広大な城跡がどのように消滅していったのかについても紹介します。」

書評:
宇都宮城の発掘調査の遺物や、関連古文書などフルカラーで掲載されており、貴重な資料となっていますが、残念ながら絶版のようです。
同館において、平成18年10月14日から11月26日を会期として開催された企画展の図録です。
続きを読む 名城 宇都宮城 -しろとまちの移り変わり-

宇都宮氏を支えた人・物・金

宇都宮氏を支えた人・物・金
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2007年1月28日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今年度は、宇都宮が明治二九年に市となって百十年を迎え、この三月には近世宇都宮城の掘・土塁・櫓が整備され、『宇都宮城址公園』が開園します。」
続きを読む 宇都宮氏を支えた人・物・金

栃木の城シリーズ4 常陸西部と下野南東部の城 -宇都宮氏と八田氏の関係を考える-

栃木の城シリーズ4 常陸西部と下野南東部の城 -宇都宮氏と八田氏の関係を考える-
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2008年9月23日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展は、過去三回実施した栃木の城シリーズの第四弾です。これまでは、栃木県内の城を紹介してきましたが、今回は、宇都宮氏の一族といわれている八田氏や笠間氏が拠点とした常陸西部の城を紹介し、中世宇都宮氏の常陸方面における動向を垣間見てみたいと思います。」

今号は少し写真多めですね。
続きを読む 栃木の城シリーズ4 常陸西部と下野南東部の城 -宇都宮氏と八田氏の関係を考える-

栃木の城シリーズ3 下野北部の城 -宇都宮氏と下野北部の武将たち-

栃木の城シリーズ3 下野北部の城 -宇都宮氏と下野北部の武将たち-
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2007年9月22日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展は、過去二回実施した『宇都宮一族の城』『下野南部の城』に続く第三弾で、下野の北部の城を紹介します。特に、宇都宮氏とともに関東八家の一つに数えられる那須氏を中心に、それを支えた大関氏や大田原氏などの関連氏族の城を紹介します。」

今号も遺物は少なめです。
続きを読む 栃木の城シリーズ3 下野北部の城 -宇都宮氏と下野北部の武将たち-

栃木の城シリーズ2 下野南部の城 -宇都宮氏と対峙した下野南部の武将たち-

栃木の城シリーズ2 下野南部の城 -宇都宮氏と対峙した下野南部の武将たち-
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2006年9月23日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展は、昨年度実施した『宇都宮氏一族の城』に続く第二弾として、下野の南部の城を紹介します。特に、宇都宮氏と時には同盟し、またある時には対立した小山氏の城を中心に、その一族である皆川氏や宇都宮氏の宿老であった壬生氏、そして小勢力でありながら宇都宮氏と対峙し悩ませた水谷氏の城を取り上げ、各城跡から出土した遺物などと併せて宇都宮氏と対峙した武将たちの歴史を紹介します。」

昨年の「宇都宮氏一族の城」に比べると遺物や発掘調査の写真は少なめ。
続きを読む 栃木の城シリーズ2 下野南部の城 -宇都宮氏と対峙した下野南部の武将たち-

栃木の城シリーズ1 宇都宮氏一族の城

栃木の城シリーズ1 宇都宮氏一族の城
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2005年9月
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「宇都宮氏は、下野国の中央部を中心に、鎌倉時代にその一族を周辺に配置したり、周辺氏族と養子縁組することにより、東西南北にその勢力を拡大していきました。さらに、この時代は下野国内にとどまらず、常陸国笠間地方に進出したり、伊予国の守護になる者が出るなど伸張めざましい時期でもあります。今回の展示では、栃木県内の宇都宮氏一族の城を紹介し、皆様に中世下野国の歴史の一端を垣間見ていただきたいと思います。」

発掘調査の結果も掲載している小冊子。宇都宮氏一族の城跡が中心になっています。
続きを読む 栃木の城シリーズ1 宇都宮氏一族の城