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出版社:平凡社
発行日:1998年4月初版
ページ数:167P+特別付録「仙台城下絵図」
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
東北・北海道の16の城下町に関して古地図と現在(発行当時)の地図を対比しながら古地図を楽しむという趣旨の本である。城郭や城下町が好きな人、古地図が好きな人は楽しめます。

投稿者: Tadashi
寺島蔵人と加賀藩政 化政天保期の百万石群像
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出版社:桂書房
発行日:2003年9月初版
ページ数:383P
著者:長山直治
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「寺島蔵人は藩政批判をして三度も咎められた。文政元年藩主斉広の始めた「御国民成立仕法」で「百姓は米を食わぬよう」とされた時は、米が食べられない民がいるのを藩主は恥としないのか、藩主は民のために存するのではないか、と痛烈に批判。大塩平八郎の乱には「尤も」と共感。能登島に流刑となるが、批判精神はそのまま、ボロを着て「ちょぼんとしちべた(尻)」を出す少女にまで視線を注ぐ優しさも最後まで失わなかった。江戸期の政治とは何か、現代社会に通ずる根源的な問いをめぐる物語。 」
非常に分厚い本である。加賀藩の化政期・天保期をここまで解説した一般本は稀である。本書は、一度編集者により咀嚼された石川県史に頼る歴史感に危機感を示し、加賀藩史料など原本にあたって新事実を追究している。専門的で読みやすいとはいえないが、加賀藩史を研究する方はぜひ一読を。


中世の寺社勢力と境内都市
加賀百万石と中山道の旅
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出版社:新人物往来社
発行日:2007年8月初版
ページ数:229P
著者:忠田敏男
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「日本一の規模を誇った、加賀百万石の大名行列。川越え、峠越え、他の大名行列と鉢合わせ、宿場火事など、その道中は難題の連続だった。参勤交代の実体を、街道にまつわるエピソード、ロマン、旅情などを織り交ぜて綴る。」
加賀前田家の参勤交代行列は随一の大藩だっただけに注目される部分も大きい。江戸へ向かう新潟県の「親知らず子知らず」の難所越えなどのエピソードも多いわけであるが、本書はその行列の中山道におけるエピソードを前田家の古文書を題材にまとめている。興味ある方は一読して損はありません。


此隅山城を考える 第5集 国史跡指定記念特集 此隅山城と有子山城
此隅山城を考える 第3集 山名氏と但馬の城、有子山城調査報告書
此隅山城を考える 第2集 シンポジウム但馬の山城
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編集・発行:但馬此隅山城の保存を進める会
発行日:1988年3月初版
ページ数:92P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「但馬此隅山の保存を進める会という団体運動が、保守的色彩の強い出石の町に発足したのは1986年秋のことであった。当初、文化財保護行政に対する『異議申し立て』という組織がもつ必然的な特徴から、会員のみならず、多くの同好の士たちがその存続に危惧の念をもっていたとしても過言でなかろう。しかしながら、自主的な学習活動は単なる机の上での学習のみならず、巻尺や地図を手に現地を踏査し、その調査成果を広報活動によって地元に還元していくという活動は、着実に定着していったと評価できる。
こうした活動の一貫として、今回のシンポジウムの開催は位置付けられる。だが、会の力量や現状、何よりも研究の現段階の総括といったことから、時期尚早との声もないわけではなかった。基調講演には、但馬の山城とりわけ竹田城に精力的に取り組み、また石垣や最近の『畝状竪堀』の調査研究で新境地を開拓してこられた北垣氏をお招きしたものの、残りの発表者はすべて但馬の研究者たちで、まさに『手作り』によって成功させたシンポジウムであった。」
シンポジウムの開催から本書の作成まで会員の手作り感があふれる。内容は専門的であり、写真の質が良ければさらに良かったと思う。
茨城の古城 県央・県北の古城興亡史
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出版社:筑波書林
発行日:1990年1月初版
ページ数:176P
著者:関谷亀寿
定価:1,600円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「中世茨城の県央・県北の歴史は、一体どのようであったのであろうか。それは、県内各市町村が今ももっている古城興亡史の中にその史実が秘められている。実は、筆者の生家の裏山にも、中世武士の矢場跡があり、また、西方三百米の山地や、東方七百米の台地にも、中世古城の城址や戦蹟があり、少年時代にはよくこの山に登って遊び、感多く何か教えられるものが多かった。筆者は、こうした心が遠因となって、こうした郷土の古城の興亡史とその系譜を研究したい心にかられ、自分の町から隣接の町村まで、そして、県央・県北の各市町村までも調べてみる気持になった。」
各城の歴史と城主の系図を中心に掲載する。歴史は各町村史や郷土史、系図集などからまとめているが、よく調べてある。地元出版社のためか入手が困難である。