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編集・発行:鳥越村教育委員会
発行日:2001年3月初版
ページ数:147P+図版39P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「白山麓のなかほどに位置する鳥越村は、古代は白山信仰の行者が盛んに往来し、中世は本願寺門徒が一向一揆に活躍する場として知られ、豊かな歴史的遺産が数多く残されています。その中でも、『国指定史跡鳥越城跡附二曲城跡』は、北陸の中世史において見逃す事の出来ない一向一揆の史跡です。鳥越村としましては、村民憲章に『一向一揆の史跡をもつふるさと』とうたい、活力ある村づくりの原点として、史跡鳥越城跡附二曲城跡をとらえていることから、本丸の建物遺構に基づいた建物復元をなんとか実施いたく、『基本計画』を策定し、文化庁、石川県と協議しました。その結果、平成9年から12年の4カ年計画で、『史跡等活用特別事業(ふるさと歴史の広場)』として、国庫補助事業の採択をしていただき、史跡整備を実施することになりました。当初、基本計画で予定していた箇所で、発掘調査結果等により若干変更した部分もありますが、城門、柵列等歴史的建造物の復元、一向一揆歴史館の建設、屯舎の建設、本丸遺構等の史跡整備を実施し、4カ年間の事業をようやく終了することができました。これらの事業は、今後、史跡見学者の史跡に対する学習等に絶大なる効果を発揮するものと期待しているところであります。」
本書は、建物が復元されるなど整備された石川県鳥越城跡の整備計画に係る経過をまとめたものです。併せて、復元前の発掘調査結果と一向一揆歴史館建設に関する経緯もまとめてあり、整備方針など詳細に理解できます。本書は古書の出回りもなく購入ままならなかったので、一部をコピーで入手した。
金沢市金沢城跡Ⅰ 三ノ丸第2次調査・新丸第2次調査 金沢城公園整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書1
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編集・発行:石川県教育委員会、石川県埋蔵文化財センター
発行日:2002年1月初版
ページ数:44P+図版12P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本書は金沢城跡三ノ丸第2次調査・新丸第2次調査の発掘調査報告書である。調査は財団法人石川県埋蔵文化財センターが石川県教育委員会から委託を受けて、平成11年度から平成13年度に実施した。業務内容は現地調査、出土品整理、報告書刊行である。」
本書は、金沢城史料叢書として販売されている「金沢城跡Ⅱ 三ノ丸第1次調査」の後に行なわれた調査の報告書である。報告書がなぜ逆転したのかわからないが、頁数はⅡの方が厚いため、単に出土物の数や成果が少なく早く発行されたのかもしれない。三ノ丸の場所は石川門を入った現在の管理事務所や休憩所の真下辺りである。本書は古書の出回りも少なく購入ままならなかったので、一部をコピーで入手した。
天堂城跡 -奥能登最大規模を誇る城跡遺構と温井一族を考察-
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著者・発行:高井勝己
発行日:2000年11月1日初版
ページ数:75P
定価:1,500円 自費出版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「天堂城跡は、奥能登地域最大の規模を誇る城跡で、能登守護畠山氏の重臣温井氏が北辺の守りのために築城したと伝えられている。奥能登地域には、鎌倉初期に地頭職として入部した長谷部一族が穴水城を拠点として縄張りを巡らしていたが、畠山氏が守護となり入部すると、畠山氏の被官遊佐氏や温井氏が台頭することとなり、能登の主要地に進出したと見られる。このため、室町中期以降は、長谷部氏と肩を並べて温井氏の名が登場する。」
石川県輪島市の天堂城跡とその周辺城砦を自主調査してまとめた労作。県内でもあまり知られていない天堂城であるが、規模としては国史跡の七尾城、鳥越城に次ぐ大きなものである。本書片手にぜひ踏破してみたい。
本書は、高井勝己氏に直接はがきで申込みして購入できる。